佐藤修二 (弁護士)

佐藤修二氏は、1973年生まれの日本の法学者、弁護士です。租税法を専門とし、企業法務の分野でも豊富な経験を有しています。ハーバード・ロー・スクールで法学修士（LL.M., Tax Concentration）を取得しており、国際的な視野も持ち合わせています。

略歴

佐藤氏は、1992年3月に東京都立八王子東高等学校を卒業後、1997年3月に東京大学法学部を卒業しました。2005年6月にはハーバード・ロー・スクールを卒業し、法学修士号を取得しています。

弁護士としてのキャリアは、2000年4月に最高裁判所司法研修所を修了し、弁護士登録を行ったことに始まります。同年4月には田辺総合法律事務所に入所し、弁護士としての実務経験を積みました。その後、桃尾・松尾・難波法律事務所、Davis Polk & Wardwell Foreign Temporary Associate、西村あさひ法律事務所を経て、2014年7月からは岩田合同法律事務所に所属しました。2022年9月まで同事務所で弁護士として活躍しました。

2011年7月から2014年7月までの間は、東京国税不服審判所にて国税審判官を務め、税務に関する専門知識と実務経験を活かしました。また、教育活動にも熱心であり、2015年4月から2019年まで成蹊大学法科大学院で非常勤講師を務めました。2018年5月には国税庁税務大学校本科にて「組織再編」の講師を担当し、2019年4月から2022年3月までは東京大学大学院法学政治学研究科の客員教授を務めました。

2020年5月からは第一東京弁護士会弁護士業務改革委員会第一部会（税務部会）の副部会長を務め、弁護士業務の改革にも積極的に取り組んでいます。そして、2022年10月より北海道大学大学院法学研究科の教授に就任し、後進の育成に力を注いでいます。

専門分野

佐藤氏の専門分野は、企業法務、税務、租税法です。これらの分野における深い知識と豊富な経験に基づき、企業法務に関するアドバイスや税務戦略の立案、租税に関する紛争解決など、幅広い業務を手がけています。

著書

佐藤氏は、数多くの著書を執筆しており、その研究成果を広く公開しています。

単著
『実務に活かす！税務リーガルマインド』（日本加除出版、2016年）
共著
『国際租税訴訟の最前線』（有斐閣、2010年）
『移転価格税制のフロンティア』（有斐閣、2011年）
『租税法概説』（有斐閣、2011年）
『時代を彩る商事判例』（商事法務、2015年）
『租税判例百選〔第6版〕』（有斐閣、2016年）
『新・株主総会物語』（商事法務、2017年）
『現代租税法講座第３巻－企業・市場』（日本評論社、2017年）
* 『時効・期間制限の理論と実務』（日本加除出版、2018年）

これらの著書は、実務家にとって有益な情報を提供するとともに、租税法の研究者にとっても重要な参考文献となっています。

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