何文田駅

何文田駅（ホーマンティンえき）

何文田駅は、香港MTR（香港鉄路）の観塘線と屯馬線が乗り入れる地下駅です。九龍地区の九龍城区に位置し、中産階級の住宅街と進学校が集まる何文田忠孝街地区の丘陵地に設けられています。周辺は高低差があるため、駅の構造は複数層に分かれており、出入口も各層に設置されているのが特徴です。

概要

2010年11月に観塘線延伸事業が承認され、当駅の設置が決定しました。この事業には、避難および換気立坑、作業用立坑、連絡通路の設置、そして既設の油麻地駅の改造が含まれています。2011年7月25日に着工し、2016年8月には駅が完成・公開されました。観塘線延伸と屯馬線の開業に伴い、何文田駅は香港でも有数のターミナル駅として重要な役割を担っています。特に、観塘線延伸線は隣の終着駅である黄埔駅の構造上の制約から、ラッシュ時には半数の列車が当駅南側の引き上げ線で折り返す運用がなされています。

歴史

2011年5月：西松建設が当駅および前後トンネル区間の工事を受注。
2011年7月25日：駅の建設工事が開始。
2014年6月12日：当初2015年予定だった開業が延期。
2014年7月：軌道敷設工事が開始。
2015年6月6日：駅の建設工事が完了。
2016年8月：試運転列車が油麻地駅から当駅に回送（折り返しは黄埔駅で実施）。
2016年10月23日：観塘線延伸区間が開業。
2021年6月27日：屯馬線（啓徳駅～紅磡駅間）の駅が開業。

駅構造

観塘線延伸線は相対式ホーム2面2線、屯馬線は島式ホーム1面2線の地下駅です。駅の構造は上下8層、高さ70mにも及び、駅全体の面積は56,600平方メートルに達します。構内には11基のエレベーターと21基のエスカレーターが設置されており、利用者の移動をサポートします。観塘線ホームは最下層に、屯馬線ホームは第3層に位置し、両ホーム間の乗り換えは中間の乗換階層を介して行われます。ホームにはフルスクリーンのホームドアが設置されています。

のりば

各ホームには、安全対策としてフルスクリーンのホームドアが設置されています。

駅出入口

駅には複数の出入口があり、周辺地域へのアクセスを容易にしています。

A1出口：仁風街、香港理工大学学生宿舎、仏光街花園方面
A2出口：仏光街、東何文田一号休憩処、高山道公園、高山劇場方面
A3出口：忠義街、愛民邨、愛民広場、何文田邨、何文田広場、冠熹苑、冠暉苑、何文田公園、何文田体育館、香港房屋委員会社屋、香港都会大学方面。A3出口には何文田邨と愛民邨に繋がる屋根付き連絡橋が併設されています。
B1出口：漆咸道北、仁風街、仁風街休憩花園、山谷道、蕪湖街、家維邨方面。B1出口には漆咸道北と蕪湖街一帯に繋がる屋根付き連絡橋が併設されています。
B2出口：忠孝街、公共運輸交匯処（バスターミナル）方面

駅周辺

駅周辺には、住宅街、公園、学校、公共施設などが点在しています。特に、愛民邨、何文田邨といった大規模な住宅団地や、香港理工大学、香港都会大学などの教育機関があり、多くの人が利用するエリアとなっています。

交通

隣接駅は以下の通りです。

香港鉄路 (MTR)

■観塘線延線'>[観塘線]：黄埔駅 - 何文田駅 - 油麻地駅
■屯馬線：紅磡駅 - 何文田駅 - 土瓜湾駅

脚注

[脚注が必要な場合、ここに追記します。]

関連項目

香港の鉄道駅一覧

外部リンク

港鐵公司－ 何文田站街道圖
港鐵公司－ 何文田站位置圖

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