余呉駅

余呉駅：余呉湖畔の静かな駅舎

滋賀県長浜市余呉町下余呉に位置するJR西日本北陸本線余呉駅は、駅番号JR-A04。1957年、北陸本線木ノ本～敦賀間の開通と同時に開業しました。開業当初は有人駅でしたが、1971年には荷物扱い廃止と共に無人駅となりました。国鉄分割民営化後もその形態は変わらず、2006年の北陸本線敦賀～長浜間の電化と新快速乗り入れ開始、ICOCA利用開始を機に、駅は新たな一歩を踏み出します。ICカード専用簡易改札機が設置され、ホームのかさ上げ工事も完了。利便性の向上が図られました。さらに2018年には駅ナンバリングが導入されました。

駅舎構造とアクセス

余呉駅は島式ホーム1面2線の地上駅です。改札口とホームの間は、バリアフリー設計として、構内踏切とスロープが設置され、段差のない快適な移動を可能にしています。かつては3線構造でしたが、国鉄民営化後に1線が使用停止となり、現在のホームは幅広くなっています。上りホームは8両分、下りホームは4両分がそれぞれかさ上げされています。駅舎は簡易委託駅で窓口も設置、米原駅が管理駅となっています。

歴史を彩る変遷

1957年の開業以来、余呉駅は地域住民の足として、時代と共に変化を遂げてきました。荷物扱いの廃止、無人化を経て、電化による新快速の運行開始、ICOCAの導入など、時代の流れとともに進化を遂げてきました。これらの変化は、利用者の利便性向上という点で大きな意味を持ち、現代の駅の姿へと繋がっています。

余呉湖と周辺環境

余呉駅の最大の魅力は、駅名にもなっている余呉湖の近隣にあるという点です。湖畔では釣りやハイキングを楽しむことができ、雄大な自然を満喫できます。また、駅周辺は水田が広がり、のどかな田園風景が広がっています。余呉町の中心地からは離れていますが、静かで落ち着いた雰囲気の中で、自然に囲まれた環境を味わうことができます。周辺には、余呉湖野外活動センター、衣掛柳（羽衣伝説）、賤ヶ岳など、観光スポットも点在しています。国道365号線もアクセス良好です。

交通アクセス

余呉駅には、余呉バスが運行しており、木ノ本駅や近隣の集落へのアクセスが可能です。路線は柳ヶ瀬線、丹生線、片岡西線（予約制、平日運行）などがあり、地域住民の生活を支えています。

利用状況

余呉駅の1日平均乗車人員は、年々変動していますが、滋賀県統計書によると、近年は減少傾向にあります。これは、自動車の普及や人口減少などの社会情勢の変化が影響していると考えられます。しかし、余呉湖周辺の観光客増加による利用者の増加への期待も持てます。

隣の駅

余呉駅に隣接する駅は、上り方面が近江塩津駅、下り方面が木ノ本駅です。これらの駅とを結ぶことで、余呉町を含む地域住民の利便性を高めています。

まとめ

余呉駅は、余呉湖の自然と静けさ、そして利便性を兼ね備えた、魅力的な駅です。観光客や地元住民にとって、重要な交通拠点として今後もその役割を果たしていくでしょう。今後、観光客の増加や地域活性化にともない、駅の更なる発展が期待されます。

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