作山和英

作山 和英（さくやま かずひで）

作山和英は1969年6月4日、福島県相馬市に生まれました。プロ野球選手として活躍した彼は、主に投手として知られています。彼の野球キャリアは、高校時代から始まり、その後大学、プロとステップを踏んでいきました。

高校時代の経歴

作山は学法石川高等学校に進学し、2年生の1986年には夏の甲子園に出場しました。この大会では控え投手として、東洋大姫路高との試合においてリリーフ登板を果たしましたが、チームは2回戦で涙を飲むこととなります。翌1987年には春の選抜にも出場し、1回戦で池田高に先発投手として挑むも再び敗退。高校時代のチームメートには、後のプロ野球選手である伊藤博康や諸積兼司がいました。

大学時代の活躍

高校卒業後、作山は伊藤博康と共に東北福祉大学に進学します。大学野球界での彼は輝かしい成績を収め、在学中に仙台六大学野球リーグで7回の優勝を実現。また、1991年には全日本大学野球選手権大会で関大との決勝戦を17回の延長戦の末に制し、優勝投手となりました。この年、作山は大学の同期である斎藤隆、浜名千広、金本知憲らと共に日米大学野球選手権大会にも出場し、4年春にはベストナインに選出される実績を残しました。

プロ入りとキャリア

1991年のプロ野球ドラフトで作山は2位指名を受け、同じく指名された浜名千広と共にダイエーホークスに入団しました。彼のストロングポイントは大小のスライダーであり、これを駆使して1992年から一軍に登板します。しかし、目立った成績は残せず、1993年には戦力外通告を受けることとなりました。

引退後の活動

現役引退後、作山は1994年から福岡ダイエー・ソフトバンクの北海道・東北地区担当のスカウトとして活動を開始しました。彼が担当した選手の中には、現在も活躍している中村晃や攝津正、松本裕樹、周東佑京、津森宥紀、大関友久などがいます。特に2018年には全国規模での投手担当スカウトとしての重要な役割を果たしました。

記録と背番号

プロ入り当初の背番号は10で、初登板は1992年4月7日に行われた千葉ロッテマリーンズ戦でした。この試合では8回裏に登板し、無失点に抑えることに成功しました。また、初奪三振は1992年9月11日の対近鉄バファローズ戦におけるもので、加藤正樹を三振に仕留めました。

結論

作山和英は、福島県出身の実力派投手としてプロ野球界で一定の影響力を持つ人物です。彼の高校、大学、そしてプロとのキャリアは、後進に大きな足跡を残し、スカウトとしての活動にも活かされています。野球界における彼の貢献は、多くの選手たちにとっての手本となっていることでしょう。

もう一度検索