俵信之

俵信之（たわら のぶゆき）

プロフィール

生年月日: 1964年9月22日
出身地: 北海道函館市（出生地は旭川市）
競技: 元競輪選手、自転車競技選手
期別: 日本競輪学校第53期生
所属: 元日本[[競輪選手会]]北海道支部（元支部長）
師匠: 新井雄司
初出走: 1984年5月3日、函館競輪場
血液型: O型

選手としての軌跡

俵信之は、北海道出身の競輪選手であり、同時に自転車競技選手としても輝かしい実績を残しました。函館大谷高等学校在学中から自転車競技に打ち込み、ジュニア世界選手権のスプリント種目に出場するなど、その才能は早くから開花していました。

競輪選手としてのデビューは1984年。初出走の函館競輪場で初勝利を飾るという鮮烈なデビューを飾りました。その後、1986年には競輪祭新人王戦で優勝、1990年には日本選手権競輪を制覇するなど、トップ選手としての地位を確立しました。1991年にはふるさとダービー（GII）でも優勝し、その実力を示しました。1993年には、全ての特別競輪（現在のGIレース）で決勝に進出し、特別表彰を受けています。

国際大会での活躍も目覚ましく、1986年の世界選手権自転車競技大会スプリント種目では3位入賞、翌1987年には同種目で優勝を果たし、日本人選手として世界一の称号を得ました。中野浩一に続く日本人選手V11という偉業を成し遂げました。

しかし、その後は年齢とともに衰えが見え始め、2018年にはA級3班に降格。同年5月27日の別府FIIが最後のレースとなり、同年6月4日に引退を表明しました。引退セレモニーは、地元函館競輪場のGIII開催最終日に行われ、多くのファンに見送られながらバンクを去りました。

現役生活の集大成として、通算2629戦419勝、優勝52回（うちGIは競輪祭新人王を含め2回）、通算獲得賞金は9億7,644万5,133円という素晴らしい記録を残しました。

主な獲得タイトル

1986年：競輪祭新人王戦（小倉競輪場）
1990年：日本選手権競輪（平塚競輪場）

エピソード

1000mTTで日本人初の1分5秒切りとなる、1分4秒92の日本記録を樹立。
2019年、競輪評論家の山口幸二のオファーを受け、「KEIRINレジェンドエキシビションII」に出走。
後輩の伏見俊昭からは、現役時代「北日本のボス」と呼ばれ、特に若手選手には厳しく、常に先行勝負を求めていた。

俵信之の競輪界への貢献

俵信之は、競輪選手としてだけでなく、自転車競技選手としても世界レベルで活躍した選手であり、その功績は日本の競輪界に大きな影響を与えました。国際大会で優勝した後に国内の特別競輪を優勝したのは、中野浩一と俵の2人だけという記録からも、彼の偉大さが伺えます。

引退後も、その名は競輪界において語り継がれ、後輩選手たちの目標となっています。彼の厳しい姿勢と卓越した技術は、競輪という競技の発展に大きく貢献しました。また、その人柄から、多くのファンや関係者から愛され、尊敬を集めていました。

関連情報

競輪選手一覧
俵信之 - Cycling Archives
俵信之 - CycleBase
* 現役時代のプロフィール - KEIRIN.JP

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