儀我誠也

儀我 誠也（ぎが せいや）

儀我誠也は1888年11月11日に東京都に生まれ、1938年1月24日に逝去した日本の陸軍軍人です。彼の最終階級は陸軍少将となっており、数々の重要な役職を歴任しました。

経歴

儀我は技師である儀我克次郎の長男として育ちました。旧制洲本中学校を経て、1909年5月には陸軍士官学校の21期を卒業し、同年には歩兵少尉に任官して歩兵第9連隊に配属されました。卒業年度には著名な将校である石原莞爾と同期でした。彼は1918年11月に陸軍大学校を卒業し、その後のキャリアにおいては幾つかの要職を担いました。

1919年10月には第16師団司令部付となり、浦塩派遣軍司令部や関東軍司令部、さらには参謀本部員としても活動しました。1923年12月には参謀本部付として張作霖の軍事顧問に就任し、その後張作霖爆殺事件において爆発に遭遇するなど、歴史的事件に直接関与しました。

1925年5月、歩兵少佐に昇進した後、1929年1月には歩兵第11連隊付となり、同年には歩兵中佐に進級しました。1930年12月からは第二高等学校の配属将校として教育にも関わるようになります。さらに、1933年5月には関東軍司令部付となり、1934年3月には歩兵大佐に昇進しました。彼は1935年8月に歩兵第30連隊の連隊長に就任し、指導力を発揮しました。

1937年8月には支那駐屯軍司令部付に転任し、同時期に北支那方面軍司令部付（天津特務機関長）として情報収集活動に従事します。しかし、その後の1938年1月に天津で戦病死したことが報告されました。この際、彼は陸軍少将に昇進していました。

栄典

儀我の功績に対しては次のような栄典が授与されています。

• - 1910年（明治43年） - 正八位
• - 1913年（大正2年） - 従七位
• - 1918年（大正7年） - 正七位
• - 1923年（大正12年） - 従六位

親族

彼の長男である儀我壮一郎は、大阪市の名誉教授として知られています。儀我誠也の影響はその後の世代にも引き継がれています。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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