元町 (田辺市)

元町（もとまち）について

元町は、和歌山県田辺市にある町丁で、2020年の時点では28人の人口を抱えています。郵便番号は646-0053です。本記事では元町の地理、歴史、交通、そして周辺の自然環境について詳細に紹介します。

地理

元町は田辺市の中心部から北西に位置しており、紀勢本線や芳養駅の東側に広がっています。周囲には、北に芳養町、東に稲成町、南に上の山、そして西には明洋・芳養松原といった地域と接しており、非常にアクセスが良い立地です。

地域の特性としては、過去には住居表示実施地区に上の山や目良、天神崎、古尾、明洋が含まれていましたが、現在は主に山間部が残っています。また、地域の地下には阪和自動車道の南紀田辺トンネルが通過しています。北側には田辺市のごみ処理場、南側には三四六総合運動公園が位置しており、地域の生活に便利な施設が整っています。

元町は国道42号の田辺西バイパスによって東西に貫かれており、交通の要所とも言えるでしょう。さまざまな交通手段を利用しやすい環境が整備されています。

湖沼

元町内には新池という湖沼が存在しており、地域の自然環境の一部を形成しています。湖沼は散策や野生動物観察のスポットとしても利用されており、地元の人々や訪問者にとって憩いの場となっています。

歴史

元町の歴史をさかのぼると、江戸時代には牟婁郡西ノ谷村として存在していました。紀州藩附家老安藤氏の領地でもあったことが「旧高旧領取調帳」に記載されています。1868年、安藤氏領は田辺藩に編入され、1871年には廃藩置県によって田辺県の管轄下に入り、その後和歌山県に引き継がれました。

1879年には所属郡が西牟婁郡に変更され、1889年に町村制が施行されることで、西ノ谷村は独立した自治体として成立しました。その後、1924年には田辺町に編入されます。近年になってからは、さまざまな地区が新たに起立していく過程があり、元町は歴史的に多くの変遷を経てきました。

交通

元町には紀勢本線が通過していますが、駅自体はありません。そのため、鉄道を利用するには近隣の駅の利用が必要です。バス交通は龍神自動車による西線、上芳養線、受領線などが運行しており、市内各所と連絡しています。特に田辺駅からのバス路線は、元町へのアクセスを便利にしている要素です。

また、明光バスが運行する南部線も元町を通り、田辺駅との間に便利な接続を提供しています。これにより、元町は自然に囲まれた環境でありながら、利便性を確保している地域として知られています。

まとめ

元町は歴史的背景を持つ小さな町でありながら、豊かな自然環境と便利な交通手段が整っています。地域の魅力を感じながら、訪れた人々がさまざまな楽しみを見つけられる場所です。

もう一度検索