元良誠三

元良誠三について

元良誠三（もとら せいぞう）は、1922年4月1日に長崎県長崎市で生まれ、2020年5月1日に逝去した日本の船舶工学者です。工学博士の学位を持ち、東京大学の名誉教授を務めました。

学歴と職歴

元良誠三は、1944年に東京帝国大学第二工学部船舶工学科を卒業後、すぐに母校の講師となりました。その後、1947年に東京大学工学部助教授に就任し、1963年には同大学の教授に昇進しました。1982年に東京大学を退官した後は、長崎総合科学大学の学長に就任し、1989年までその職を務めました。

家族・親族

元良誠三の家系は、著名な人物を多く輩出しています。祖父は心理学者の元良勇次郎であり、父は造船工学者で三菱重工業社長を務めた元良信太郎です。また、妻の由美子夫人は、元三菱製紙会長の岩崎隆弥の長女であり、三菱商事の社長・会長を歴任した槙原稔は義弟にあたります。さらに、岩崎隆弥の祖父である岩崎弥太郎は、三菱財閥の創始者であり、元良誠三は岩崎弥太郎の曾孫にあたる由美子との結婚を通じて、三菱の創業者一族である岩崎家と姻戚関係で結ばれました。なお、元良夫妻には1男1女がいます。

さらに、物理学者の高橋秀俊は元良誠三の従兄にあたります。

元良誠三の研究分野

元良誠三は船舶工学の分野で多大な貢献をしました。特に、船舶の構造や性能に関する研究で知られており、その研究成果は日本の造船技術の発展に大きく貢献しました。

参考文献

元良誠三に関する情報は、以下の書籍や記事にも掲載されています。

佐藤朝泰 著 『門閥 旧華族階層の復権』 立風書房、1987年3月、ISBN 978-4651700328
交詢社 監修 『日本紳士録 第78版』 交詢社出版局 編集、ぎょうせい 発行、2004年4月5日
「特集 三菱最強伝説」 『週刊ダイヤモンド』2016年1月30日号 ダイヤモンド社 30-71頁

外部リンク

生研同窓会会員の声　千葉の思い出
* フェロー称号授与式ならびに退職教授・フェロー称号授与者懇談会 - 東大大学院工学系研究科公式サイト内のページ。元良が乾杯の音頭をとった懇談会についての報告が掲載されています。

まとめ

元良誠三は、船舶工学の分野で重要な役割を果たし、教育者としても多くの人材を育成しました。また、三菱財閥の創業者一族である岩崎家との深い繋がりを持ち、その家系からも多くの著名人を輩出している人物です。

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