元茨木川緑地

元茨木川緑地

元茨木川緑地は、大阪府茨木市の中央を南北に貫く、全長5km以上に及ぶ緑豊かな公園です。かつて茨木市内を流れていた旧茨木川の廃川となった流路を整備し、美しいグリーンベルトとして生まれ変わりました。

特徴

元茨木川緑地の最大の特徴は、その長さと緑の豊かさです。公園内には遊歩道が整備されており、散歩やジョギング、ハイキングなどを楽しむことができます。また、各所には遊具や花壇、水景施設などが設置されており、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる空間となっています。

春には桜の名所として知られ、ソメイヨシノをはじめとする様々な種類の桜が咲き誇ります。毎年4月には「茨木市民さくらまつり」が開催され、多くの人々で賑わいます。桜以外にも、クスノキやケヤキ、カシ、ハナミズキなど、約40種類70,000本もの樹木が植栽されており、四季折々の自然を感じることができます。南部には梅園も整備されており、梅の季節には美しい景色を楽しむことができます。

緑地内には道路が併設されており、中央公園より北側は「川端通り」、南側は「桜通り」という愛称で親しまれています。

歴史

江戸時代、茨木川は川幅が狭く天井川であったため、度々氾濫を起こしていました。

1934年（昭和9年）や1935年（昭和10年）には豪雨により堤防が決壊し、市内の大部分が浸水する甚大な被害が発生しました。このような状況を改善するため、1937年（昭和12年）に茨木川を安威川に合流させる工事が開始され、1943年（昭和18年）に完了しました。1949年（昭和25年）には合流地点より下流の茨木川が廃川となり、その旧流路を整備して元茨木川緑地として生まれ変わらせる都市計画が1969年（昭和45年）に決定されました。

1973年（昭和49年）から公園整備が始まり、1974年（昭和50年）に元茨木川緑地が開設されました。1989年（平成元年）には整備計画が完了し、現在の姿となりました。

周辺施設

元茨木川緑地の周辺には、西河原市民プールや川端康成文学館、茨木城跡、茨木神社、茨木市役所など、様々な施設があります。また、西河原公園や中央公園など、他の公園も点在しており、自然豊かなエリアとなっています。

アクセス

JR京都線JR総持寺駅から西へ徒歩11分
JR京都線茨木駅から東へ徒歩10分
阪急京都本線茨木市駅から西へ徒歩8分
阪急京都本線・大阪モノレール南茨木駅から東へ徒歩5分
* 大阪モノレール沢良宜駅から東へ徒歩1分

様々な駅からのアクセスが良く、気軽に訪れることができます。

大阪みどりの百選にも選ばれている元茨木川緑地は、市民の憩いの場として、また、自然と歴史を感じられるスポットとして、多くの人々に愛されています。

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