光陽市

光陽市（クァンヤンし）

光陽市は、韓国の南西部に位置する全羅南道に属する市です。慶尚南道と接し、光陽湾に面した港湾工業都市として知られています。市内には、POSCOの製鉄所があり、重工業が発達しています。また、光陽湾には蟾津江が流れ込んでいます。サッカーKリーグの全南ドラゴンズの本拠地としても知られています。市のスローガンは「Sunshine GWANGYANG」です。

概要

光陽市の市街地は、西側の光陽邑を中心とするエリアと、東側の中馬洞を中心とするエリアに分かれています。光陽駅と光陽総合バスターミナルは西側に位置し、市庁は東側にあります。両エリア間は約10km離れています。

歴史

光陽市の歴史は以下の通りです。

1986年1月1日：光陽郡の一部地域を管轄する全羅南道光陽出張所が設置されました。
1989年1月1日：光陽出張所の管轄区域が東光陽市に昇格し、光陽郡から分離しました。
1995年1月1日：東光陽市と光陽郡が合併し、現在の光陽市が発足しました。

行政区画

光陽市は、1邑、6面、5洞で構成されています。市の面積は458.89㎢、人口は2016年11月末時点で154,211人です。

行政

光陽市の行政機関は以下の通りです。

警察：光陽警察署（光陽邑）
消防：光陽消防署

経済

光陽市の経済は、重工業が中心です。1970年代にPOSCOの製鉄所が建設されて以来、南東臨海工業地域として発展しました。2000年代には光陽湾圏経済自由区域に指定され、現在は物流産業と製鉄業が主な産業となっています。2005年には、韓国ガス公社とSKグループが共同で光陽港にLNG受け入れ基地を完成させました。

特産物

光陽市の特産品は以下の通りです。

梅
牡蠣

主な企業

光陽市に工場や拠点を置く主な企業は以下の通りです。

POSCO
OCI

スポーツ

光陽市には、東側市街地に光陽サッカー専用球場があります。

交通

鉄道

光陽市には以下の鉄道が通っています。

韓国鉄道公社
慶全線：津上駅 - 玉谷駅（廃止） - 骨若駅（廃止） - 光陽駅
光陽製鉄線：光陽駅 - 草南駅 - 黄吉駅 - 太金駅
全慶三角線：光陽駅

光陽駅は西側に位置しています。かつて市街地に近かった駅は、線形改良のため2011年に南へ移転しました。東側市街地には貨物路線がありますが、旅客列車は運行していません。

経由する旅客列車は、主にムグンファ号で、釜田駅（釜山広域市）と順天駅の間を運行しています。釜田駅からの所要時間は約4時間です。1日1往復のみ、馬山駅経由でソウル駅へ向かう列車がありますが、約8時間を要します。順天駅で全羅線に乗り換えることで、セマウル号またはKTXでソウル方面へ行くこともできますが、乗り換えの接続は考慮されていません。

バス

東西の市街地にはそれぞれバスターミナルがあり、高速バスや市外バスは両方を経由することが多いです。

光陽総合バスターミナル：西側市街地
東光陽バスターミナル（中馬洞バスターミナル）：東側市街地

高速バスは、ソウルへは東ソウル総合バスターミナルと南部市外バスターミナル行きがあり、所要時間は約3時間30分です。その他、仁川国際空港行きのバスもあります。

市外バスは、釜山総合バスターミナル経由で浦項へ行くバスの他、釜山西部バスターミナル、西大邱、光州、順天などへ行くバスがあります。また、麗水空港行きの空港バスも両ターミナルから発着します。

高速道路

光陽市には以下の高速道路が通っています。

南海高速道路
光陽インターチェンジ - 東光陽インターチェンジ - 玉谷インターチェンジ - 津月インターチェンジ - 蟾津江サービスエリア

国道

光陽市には以下の国道が通っています。

国道2号
国道59号線 (韓国)

港湾・フェリー

光陽港があり、かつては日本の下関港とを結ぶ国際航路がありました。週3回運行で所要時間は12時間～13時間でしたが、2012年2月、光陽フェリーが運休になりました。

姉妹都市

光陽市は、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

国内

松坡区（ソウル特別市）
浦項市（慶尚北道）
河東郡（慶尚南道）

国外

リンツ（オーストリア オーバーエスターライヒ州）
大連市（中華人民共和国 遼寧省）
深圳市（中華人民共和国 広東省）
成都市（中華人民共和国 四川省）
下関市（日本 山口県） - 友好都市
泉大津市（日本 大阪府）
* 台中市（中華民国 直轄市）

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