坂出駅

概要

坂出駅は、香川県坂出市元町一丁目に所在する、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はY08で、瀬戸大橋線へ直通する列車も停車し、この系統には「瀬戸大橋線」の愛称が付けられています。

岡山発着の「うずしお」を除く特急列車と、各駅停車、快速列車、寝台特急が停車します。高松方面から岡山方面へ向かう瀬戸大橋線系統の列車は、「うずしお」を除いて宇多津駅には停車しないため、当駅が高松方面からの実質的な分岐駅となっています。ただし、当駅から本四備讃線児島駅方面へ直通する線路は、宇多津駅の構内扱いとなっています。

2018年度の乗車人員は5,355人で、高知県の県代表駅である高知駅よりも多く、JR四国管内では4番目に多い駅です。近隣には大手企業が集積する番の州工業地帯が広がっており、岡山・高松方面からの通勤客の利用が目立ちます。朝夕には近隣企業の通勤バスでロータリーが混雑する光景も見られます。

かつては、路面電車の琴平参宮電鉄や、金刀比羅宮へ向かう琴平急行電鉄なども発着していました。特急列車では、「うずしお」の2往復4本が全て通過するため、坂出駅から岡山駅行きの特急列車は寝台特急のみとなります。特急列車は、松山駅行きの「いしづち」や高知駅行きの「しまんと」など、愛媛・高知方面の列車のみが停車します。

駅構内には、JR四国の子会社が開発・運営する商業施設「COM坂出」があります。

歴史

1897年（明治30年）2月21日：讃岐鉄道の駅として、高松 - 丸亀間開通時に開設されました。
1904年（明治37年）1[[2月1日]]：山陽鉄道に移管されました。
1906年（明治39年）1[[2月1日]]：山陽鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となりました。
1949年（昭和24年）12月27日：坂出港駅への貨物支線が開通しました。
1960年（昭和35年）5月26日：鉄筋コンクリート造の平屋建て駅舎に改築され、同時に跨線橋が設置されました。
1984年（昭和59年）2月1日：坂出港駅への貨物支線が休止されました。
1986年（昭和61年）11月1日：坂出港駅への貨物支線が廃止され、車扱貨物・チッキの取り扱いも廃止されました。また、特急「南風」・「しおかぜ」の全列車が停車するようになりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道（JR四国）の駅となりました。
1992年（平成4年）9月6日：高架化工事に伴い、仮駅舎に移転しました。
1993年（平成5年）9月21日：高架化工事に伴う仮線移転と同時に、単線のまま残っていた坂出 - 丸亀間が複線化されました。
1997年（平成9年）2月26日：高架化が完了しました。
2000年（平成12年）11月17日：高架下に「COM坂出」が開業しました。
2001年（平成13年）3月3日：ダイヤ改正により、「うずしお」の2往復が岡山駅 - 宇多津駅間で「南風」と併結運転となったため、この日から当駅が通過となりました。
2012年（平成24年）3月17日：ICOCAの利用が可能となり、ICカード専用簡易改札機が設置されました。
2017年（平成29年）9月：JR四国の駅で初めてホームに非常ボタンが設置されました。
2022年（令和4年）12月28日：「坂出駅ワーププラザ」の営業が終了しました。

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する高架駅です。1番線が単式ホーム、2・3番線が島式ホームとなっています。

のりば

(北側から)

1番線：主に高松方面の普通列車が使用します。
2番線：上下線共通の待避線および折り返し線として使用されます。
3番線：主に岡山方面行きの列車が使用します。

付記事項

2番線は上下線共通の待避線および折り返し線として使われますが、稀に3番線で2番線発着の特急を待避するパターンもあります。
夜間には一部の多度津方面からの高松行き列車が2番線に停車し、3番線発着の岡山方面行きの列車に接続を図っています。
2・3番ホームには立ち食いうどん店「かけはし」がありましたが、2006年4月20日限りで閉店しました。
客車時代の寝台特急「瀬戸」では、一部の車両でドアカットを行っていました。

利用状況

1日平均の乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

1994年度から2005年度まで実施された「坂出駅周辺整備主要プロジェクト」により、駅北口駅前広場、地下駐車場、駅南口、南口駅前広場が整備されました。プロジェクト完成を記念したモニュメント「ユニティ」が駅南口ロータリーの南に設置されています。

2024年9月には、坂出市より駅前再開発計画が公表されています。計画によると、駅前を「まちのリビング」と位置づけ、2028年度中の供用開始を目指し、図書館を核とした複合施設などの整備を行う予定です。

バス路線

坂出市営バス

瀬居町竹浦方面

琴参バス

坂出市循環バス：坂出市役所方面
瀬戸大橋線：JR児島駅方面
島田・岡田線：島田方面、琴電岡田駅・NEWレオマワールド方面
島田・岡田線・王越線：坂出営業所方面
王越線：王越・木沢方面、大屋富北方面
坂出綾川線：端（綾川町役場前）方面 ※日曜・祝日のみ運行
高松空港リムジンバス：綾川駅・高松空港方面

前述の通り、以下の路線はロータリーには入らず、中国銀行前のバス停（琴参バス「京町」、坂出市営バス「坂出駅前通」に併設）に停車します。

四国[[高速バス]]

(括弧内は共同運行会社。いずれも夜行)

ハローブリッジ号：横浜駅・バスタ新宿・東京駅（西東京バス）方面
さぬきエクスプレス名古屋：名鉄バスセンター方面
さぬきエクスプレス福岡号：小倉駅・博多バスターミナル・西鉄天神[[高速バスターミナル]]（西鉄[[高速バス]]）方面

かつては、東京方面行や丸亀駅発着の京阪神方面行高速バスも坂出駅で客扱いを行っていましたが、現在は坂出インターチェンジ（坂出インターバスターミナル）で客扱いを行っています。

その他

「サンライズ瀬戸」もしくは「マリンライナー」を介して当駅で東海道・山陽新幹線から松山・高知方面に乗り換える際は、四国側特急に乗り継ぎ割引料金が適用されていましたが、2023年春のダイヤ改正をもって廃止されました。

なお、この両列車から丸亀方面へ乗り継ぐ場合（もしくはその逆）は、当駅で出場しない限り、坂出駅 - 宇多津駅間の運賃は不要でした。また、前者の「マリンライナー」は宇多津駅には停車も通過もしませんが、正式には「宇多津駅通過」の扱いになっています。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■ 予讃線

寝台特急「サンライズ瀬戸」・特急「いしづち」「モーニングEXP高松」「しまんと」停車駅
快速「サンポート」（当駅から宇多津方面は各駅に停車）
端岡駅 (Y03)（一部は鴨川駅 (Y06)） - 坂出駅 (Y08) - 宇多津駅 (Y09)
普通
八十場駅 (Y07) - 坂出駅 (Y08) - 宇多津駅 (Y09)

■ 瀬戸大橋線（本四備讃線直通）

快速「マリンライナー」
児島駅 (JR-M12)（本四備讃線） - （宇多津駅 (Y09)（全列車通過）） - 坂出駅 (Y08) - 高松駅 (Y00)（早朝・深夜は鴨川駅 (Y06)）

※「マリンライナー」は宇多津駅構内の短絡線を通過するため、宇多津駅には停車しません。児島駅と宇多津駅双方に停車する列車は、特急列車のみです。

廃止路線

日本国有鉄道

予讃本線貨物支線
坂出駅 - （貨）坂出港駅

脚注

注釈

出典

参考文献

石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』（初版）JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

四国の駅情報 | 坂出駅 - 四国旅客鉄道

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