児玉久蔵

児玉久蔵（こだま ひさぞう）は、1898年（明治31年）9月2日に宮城県で生まれ、1962年（昭和37年）12月3日に没した、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍少将で、功四級の勲章を受けています。

経歴

児玉久蔵は、陸軍士官学校第31期と陸軍大学校第44期を卒業しました。1939年（昭和14年）8月には第8師団参謀長に就任し、翌1940年（昭和15年）3月9日には陸軍歩兵大佐に進級すると同時に、陸軍省兵務局兵務課長に着任しました。さらに1943年（昭和18年）12月には、陸軍省兵務局馬政課長を兼務することとなりました。

1944年（昭和19年）3月1日には陸軍少将に進級し、陸軍兵器行政本部附兼陸軍省兵務局兵務課長（兼陸軍省兵務局馬政課長）に任命されました。その後、同年6月26日に陸軍航空総監部附となり、8月30日には仙台陸軍飛行学校附を経て、1945年（昭和20年）2月20日に仙台陸軍飛行学校長に就任しました。終戦後の1945年8月27日には、中部憲兵隊京都地区憲兵隊長に着任しています。

1947年（昭和22年）11月28日には、公職追放の仮指定を受けました。


児玉久蔵は、陸軍の中枢で要職を歴任し、終戦直前まで軍務に携わった軍人でした。彼の経歴は、当時の日本陸軍の組織や人事制度を理解する上で重要な手がかりとなります。また、終戦後の公職追放という出来事は、当時の社会情勢や占領政策を反映するものであり、歴史を考察する上で重要なポイントとなります。

参考資料

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

もう一度検索