児玉駅

児玉駅（こだまえき）は、埼玉県本庄市児玉町児玉に所在する、東日本旅客鉄道（JR東日本）八高線の駅です。

歴史

この駅の歴史は、昭和初期に始まります。1931年（昭和6年）7月1日、八高線の前身である八高北線の当駅と倉賀野駅間の開業に伴い、その終着駅として開設されました。開業当初は、旅客輸送に加えて貨物も取り扱う一般駅としての機能を担っていました。しかし、時代の流れと共に駅の役割も変化し、1974年（昭和49年）4月5日には貨物取扱が廃止され、さらに1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも終了しました。

国鉄の分割民営化という大きな転換点を迎え、1987年（昭和62年）4月1日からはJR東日本の駅となりました。その後も利便性の向上や体制の変更が続きます。2002年（平成14年）2月8日には、ICカード乗車券であるSuicaが利用できるようになり、自動改札機がない駅でも簡易的にタッチできるシステムが導入されました。駅の運営体制についても変化があり、2011年（平成23年）12月1日にはJR東日本グループの関連会社に駅業務が委託される業務委託駅となりました。2015年（平成27年）12月23日には、新たな駅舎の使用が開始され、より現代的な設備へと刷新されました。そして比較的近年では、2021年（令和3年）3月13日に駅係員の配置が廃止され、無人駅となりました。

駅構造

児玉駅は地上駅であり、列車が発着するホームは向かい合う形の相対式ホームが2面、線路は2線設けられています。これらのホーム間は、駅舎の近くに設置された跨線橋によって連絡されており、利用者はこの跨線橋を使って安全にホームを行き来することができます。高麗川方面行きのホームには、列車の待ち時間などに利用できる待合室が設けられています。

現在の管理体制としては、高崎統括センター（高崎駅）によって管理される無人駅となっています。駅には、乗車した駅を証明するための乗車駅証明書発行機と、SuicaなどのICカードをタッチするための簡易Suica改札機が設置されています。無人駅化が実施される以前の2021年3月12日までは、前述の通りJR東日本ステーションサービス（それ以前はJR高崎鉄道サービス）が駅業務を受託する業務委託駅でした。この無人駅化に伴い、以前設置されていた自動券売機は撤去されました。

利用状況

JR東日本が公開している情報によると、2000年度（平成12年度）から2019年度（令和元年度）にかけて、1日あたりの平均乗車人員は推移しています。

駅周辺

駅の周辺地域は、かつての児玉町の中心部に近いエリアにあたります。生活関連施設としては、東和銀行児玉支店や埼玉りそな銀行児玉支店といった金融機関、清水クリニックなどの医療機関が見られます。文化・歴史関連では、競進社模範蚕室や雉岡城跡、日蓮宗玉蓮寺などがあります。教育施設も点在しており、本庄市立児玉小学校、本庄市立児玉中学校、埼玉県立児玉高等学校などが近隣にあります。また、本庄市役所児玉総合支所（旧・児玉町役場）などの行政施設や、塙保己一記念館のような歴史人物に関連する施設もあります。商業施設としては、パンとお菓子Malonや創作菓子処梅月堂（塙保己一関連の菓子を取り扱う店）などが立地しています。スポーツ・レクリエーション施設としては、アスピアこだまがあります。

バス路線

駅前ロータリーには直接の路線バス乗り入れはありません。バスを利用する場合は、「児玉駅入口」停留所まで移動する必要があります。この停留所からは、朝日バス（本庄営業所）の路線バスが運行しており、児玉折返し場や赤城乳業千本さくら工場方面、または本庄駅南口方面へのアクセスが可能です。

隣の駅

JR東日本 八高線における児玉駅の隣駅は以下の通りです。

松久駅 - 児玉駅 - 丹荘駅

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