入来院重治

入来院重治（いりきいん しげはる）は、江戸時代前期の薩摩藩士であり、薩摩入来領主、入来院氏の19代目当主として知られています。

生涯

慶安4年（1651年）、島津氏の家臣である入来院重頼の息子としてこの世に生を受けました。万治4年（1661年）には、鹿児島城の二の丸にて元服の儀を執り行い、その際、藩主である島津光久が加冠役を、宮之城島津家の島津久通が理髪役を務めたとされています。このことからも、重治が藩内において重要な位置を占めていたことがうかがえます。

延宝2年（1674年）には、藩主・島津光久の御礼使として江戸に下り、江戸城に登城し、将軍である徳川家綱に拝謁するという大役を果たしました。さらに、延宝5年（1677年）にも、世子・綱貴の御礼使として再び江戸に下り、江戸城で将軍・徳川家綱に拝謁しています。これらの出来事は、重治が藩の重要な外交役を担っていたことを示しています。

延宝7年（1679年）には、江戸にて番頭役を務め、その翌年に帰国しました。この役職は、藩の重要な情報を扱うものであり、重治の能力の高さを示唆しています。

しかし、天和2年（1682年）、重治は病に倒れ、7月5日には藩主・光久が見舞いに訪れましたが、翌日の7月6日、32歳という若さで生涯を閉じました。その短い生涯ではありましたが、薩摩藩のために重要な役割を果たした人物であったと言えるでしょう。

参考文献

* 「入来村史」

この資料は、入来院重治の生涯を深く理解する上で、重要な参考文献の一つとなっています。

入来院重治は、若くして亡くなったものの、その短い生涯の中で藩のために重要な役割を果たした人物です。彼の事績は、薩摩藩の歴史を語る上で欠かすことのできない要素の一つと言えるでしょう。

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