入来院重頼

入来院重頼（いりきいん しげより）

入来院重頼は、江戸時代前期の薩摩藩士で、薩摩入来領主であり、入来院氏の18代当主です。

生涯

寛永6年（1629年）、島津氏の家臣である入来院重通の子として誕生しました。寛永16年（1639年）には、藩主である島津光久の祖父、入来院重高の邸宅への訪問の際、光久が加冠役、宮之城島津家の島津久通が理髪役を務め、元服しました。以降、重頼は光久に近侍するようになります。

寛永20年（1643年）、光久の命により、犬追物で射手を務めました。正保元年（1645年）には、川上久慶を師として、鎌倉流の馬術を修得しました。正保4年（1647年）には、江戸に下り、光久が武蔵国王子村で行った犬追物に射手として参加し、観覧していた将軍徳川家光に拝謁し、時服を賜りました。

翌慶安元年（1648年）、重頼は鹿児島に帰国しました。同年、川上久慶より犬追物の免状を受け、清色地頭職に任じられました。慶安3年（1650年）には、藩主光久の妹を正室に迎えます。同年、再び江戸に下り、江戸城で将軍家光に拝謁しました。

寛文元年（1661年）には、藩主光久の参勤に随行して江戸に下りましたが、病のため暇を賜り、帰国しました。

寛文7年（1667年）7月10日、39歳という若さでこの世を去りました。

入来院重頼は、藩主である島津光久に重用され、武術にも秀でていた人物でした。犬追物での活躍や、将軍への拝謁など、その功績は多岐にわたります。短い生涯ではありましたが、その存在は薩摩藩の歴史において重要な位置を占めています。

参考文献

* 「入来村史」

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