入江純

入江純(いりえ じゅん)



1970年2月11日神奈川県に生まれた入江純は、日本の女優、声優として活躍しました。演劇集団「円」に所属し、舞台を中心に、映画、テレビドラマ、吹き替えなど幅広い分野で才能を発揮しました。

生い立ちとキャリア



神奈川県立港北高等学校を卒業後、1989年に円演劇研究所に入所。1992年には演劇集団「円」の会員に昇格し、舞台女優としてのキャリアを本格的にスタートさせました。舞台での確かな演技力は高く評価され、その後、テレビドラマや映画にも活躍の場を広げました。

多彩な才能を発揮



入江純の魅力は、その多彩な才能にありました。舞台では、「サド侯爵夫人」や「ベルナルダ・アルバの家」など、数々の名作に出演。特に「ベルナルダ・アルバの家」では、三女のアメーリア役を演じ、その繊細な演技が観客を魅了しました。また、海外公演にも参加するなど、その活動は国内にとどまりませんでした。

映画では、「いつかどこかで」、「今日から俺は!!」、「少林少女」などに出演。テレビドラマでは、「グッドラック」、「古畑任三郎ファイナル ラストダンス」など、話題作に多数出演し、その存在感を示しました。吹き替えの分野でも、数多くの海外作品で声優を務め、「エクスペンダブル・レディズ」、「ヘイトフル・エイト」など、様々な役柄を見事に演じ分けました。

声優としての活躍



声優としても、その実力は高く評価されていました。アニメ映画「ズートピア」ではファビエンヌ・グロウリー役を演じ、その個性的な声がキャラクターに命を吹き込みました。海外ドラマ「ER緊急救命室」や「ザ・メンタリスト」などでは、複雑な感情を抱えるキャラクターの声を担当し、その演技力は多くのファンを魅了しました。また、ラジオドラマにも出演するなど、その活動は多岐に渡りました。

惜しまれる早すぎる死



2023年8月6日、入江純は癌のため、53歳という若さでこの世を去りました。その早すぎる死は、多くのファンや関係者に深い悲しみをもたらしました。彼女が残した数々の作品は、今後も多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

主な出演作品



映画

いつかどこかで
今日から俺は!!
少林少女

テレビドラマ

恐怖劇場・ハウス
長男の嫁
パパ・サヴァイバル
交通刑務所刑務官2
グッドラック
ウーマンズ・ビート ドラマスペシャル〜溺れる人〜
古畑任三郎ファイナル ラストダンス
CO 移植コーディネーター

舞台

いずみたくとそのファミリーコンサート
モービィ・ディック
サド侯爵夫人
天守物語
スカパンの悪だくみ
シラノ・ド・ベルジュラック
エレクトル
アトリエ
リチャード三世
ヴァニティーズ
卒塔婆小町
ベルナルダ・アルバの家
クライムス・オブ・ザ・ハート(2013)

吹き替え

愛と青春の旅だち ※VOD版
エクスペンダブル・レディズ(ウルリーカ〈ブリジット・ニールセン〉)
観相師 -かんそうし-(ヨノン〈キム・ヘス〉)
キャリー(エレノア)
キル・ユア・ダーリン(ナオミ・ギンズバーグ〈ジェニファー・ジェイソン・リー〉)
ゲット!マイライフ(キンバリー・ワイアット〈フェリシティ・ハフマン〉)
ザ・リターン(ニッキー・バンクス〈アグネス・ブルックナー〉)
SPY/スパイ|SPY_スパイ(キャサリン)
ターミネーター:新起動/ジェニシス|ターミネーター:新起動_ジェニシス(ホイットニー)
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(ワームフラッシュ〈セリーナ・S・トーマス〉)
デッドプール
パディントン(女の先生)
パパが遺した物語(エリザベス〈ダイアン・クルーガー〉)
プーと大人になった僕(ジョーン〈アマンダ・ローレンス〉)
二ツ星の料理人(ロッシルド医師〈エマ・トンプソン〉)
ヘイトフル・エイト(デイジー・ドメルグ〈ジェニファー・ジェイソン・リー〉)
暴走車 ランナウェイ・カー(ベレン〈エルビラ・ミンゲス〉)
マッドマックス 怒りのデス・ロード|マッドマックス_怒りのデス・ロード(ジョイ〈ジョイ・スミザース〉)※劇場公開版
モンテクリスト伯(王妃〈イネス・サストル〉)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(キャロル〈チューズデイ・ウェルド〉)※DVD・BD版

海外ドラマ

ER緊急救命室シリーズ
エレメンタリー2 ホームズ&ワトソン in NY
女刑事マーチェラ
グリーンリーフ
ザ・ラストシップ
ザ・ホワイトハウス
ザ・メンタリスト
ヘムロック・グローヴ

アニメ

キャプチャー・ザ・フラッグ 月への大冒険!
ズートピア

テレビアニメ

OVERMANキングゲイナー

ラジオドラマ

FMシアター『あの日々たちよ~詩劇としての』

入江純は、舞台、映画、テレビ、吹き替えと幅広い分野で活躍し、その才能と情熱で多くの人々を魅了しました。彼女の作品は、今後も私たちの心に残り続けるでしょう。

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