八千代町停留場

八千代町停留場（やちよまちていりゅうじょう）は、長崎県長崎市八千代町に位置する長崎電気軌道本線の路面電車停留場です。駅番号は26で、1号系統、2号系統、3号系統が停車します。

歴史

八千代町停留場は1915年（大正4年）に開業しました。開業当時、軌道は長崎本線と並走する位置に敷設されており、停留場からは長崎機関区へ通じる職員用の通路がありました。しかし、太平洋戦争下の1944年（昭和19年）に急行運転が開始された際、一度廃止されています。

その後、1947年（昭和22年）に停留場は復活。1957年（昭和32年）には、戦後の都市計画に基づき国道206号へ軌道が移設されたため、旧線上の停留場は廃止され、新線上に移って御船町停留場（みふねまちていりゅうじょう）に改称されました。停留場名は1969年（昭和44年）に再び八千代町へと戻されています。

年表

1915年（大正4年）11月16日：第1期線（築町 - 病院下）が開通。八千代町停留場が開業。
1944年（昭和19年）1月：戦時下の急行運転により廃止。
1947年（昭和22年）12月：復活。
1957年（昭和32年）12月19日：ルート変更により旧線上の停留場が廃止、新線上に移設し御船町停留場に改称。
1966年（昭和41年）9月20日：八千代町停留場に再度改称。
1995年（平成7年）2月1日：長崎駅前寄りに移設。2月7日には歩道橋を撤去。
1995年（平成7年）3月16日：停留場の改修工事が完了。
1999年（平成11年）3月16日：宝町寄りに再度移設、改築。

構造

八千代町停留場は併用軌道区間に位置し、道路上にホームが設けられています。ホームは2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟んで相対式ホームが配置されています。線路の東側が長崎駅前方面行き、西側が赤迫方面行きのホームです。

かつては横断歩道橋が接続していましたが、1995年に撤去されました（銭座町停留場と同時期）。これに合わせて停留場は長崎駅前寄りに130メートルほど移設され、代わりに横断歩道が接続するようになりました。1999年には、横断歩道と停留場脇に新築されたマンション駐車場に通じる細街路の位置が重なったことから横断歩道が移動し、それに伴い停留場も宝町寄りに45メートルほど移設されています。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。長崎電軌の中でも利用者数が少ない停留場の一つです。

1998年 - 806人
2015年 - 700人

周辺施設

チョーコー醤油本社
長崎県交通局（県営バス）本局・長崎営業所
西部ガス長崎支社
イデックスリテール西九州八千代町給油所

隣の停留場

長崎電気軌道
本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）
* スタジアムシティサウス停留場（宝町）（25） - 八千代町停留場（26） - 長崎駅前停留場（27）

1922年（大正11年）頃までは、隣の宝町停留場との間に寿橋停留場が存在していました。

もう一度検索