銭座町停留場

銭座町停留場（スタジアムシティノース停留場）

銭座町停留場は、長崎県長崎市目覚町に位置する長崎電気軌道本線の停留場です。2024年10月1日より、命名権により「スタジアムシティノース停留場」という名称が使用されています。1号系統、2号系統、3号系統が停車し、市民の足として利用されています。

歴史

当停留場は、1915年に井樋の口停留場として開業しました。これは長崎電気軌道の路線開業と同日であり、歴史の長い停留場です。開業当初の停留場は現在の宝町公園の西側付近に位置し、路線は公園を迂回して長崎駅前に向かう経路でした。現在、長崎駅前方面へ向かう長崎本線沿いの脇道が、当時の路線跡となっています。

1956年には宝町公園前に移設され、1966年に銭座町へ改称されました。銭座町という町名は、かつて銭貨の鋳造所（銭座）が置かれていたことに由来します。ただし、停留場の所在地は目覚町です。

かつては停留場に横断歩道橋が接続していましたが、1995年に撤去されました。この際、停留場は公園前から茂里町寄りに100メートル移設されています。

2024年10月には、停留場最寄りの長崎スタジアムシティが開業。スタジアムシティを運営するリージョナルクリエーション長崎と長崎電気軌道とのパートナーシップにより、停留場の命名権が同社に取得され、案内上の名称が「スタジアムシティノース停留場」に変更されました。命名権導入後は、案内板等の表記は「スタジアムシティノース」に置き換えられ、「銭座町」の名称は停留所看板の一部に併記されるのみとなっています。

年表

1915年11月16日：井樋の口停留場として現在の宝町公園西側に設置。
1956年1月：宝町公園前に移設。
1966年9月20日：銭座町停留場へ改称。
1971年：歩道橋が架設され、停留場へも繋がる。
1995年2月9日：歩道橋を撤去、茂里町寄りに100メートル移設。
2000年4月11日：停留場を改築。
2024年10月1日：スタジアムシティノース停留場の命名権名称を使用開始。

構造

停留場は併用軌道区間に位置し、道路上にホームが設けられています。2面のホームが南北方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合って配置された相対式ホームとなっています。線路の東側が長崎駅前方面行き、西側が赤迫方面行きのホームです。1995年に横断歩道橋が撤去されて以降、停留場には横断歩道が接続しています。

利用状況

長崎電気軌道の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。主に周辺地域の住民が利用しています。

1998年 - 959人
2015年 - 900人

周辺施設

停留場周辺には、以下の施設があります。

長崎スタジアムシティ
みらい長崎ココウォーク
長崎ブリックホール
ダイハツ長崎販売・本社
宝町公園

長崎本線が付近を並走しており、かつては三菱重工業長崎造船所幸町工場がありました。その跡地に2024年10月、長崎スタジアムシティが開業しました。

隣の停留場

長崎電気軌道

本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）

茂里町停留場（23） - スタジアムシティノース停留場（銭座町）（24） - スタジアムシティサウス停留場（宝町）（25）

まとめ

銭座町停留場は、長年の歴史を持つ停留場であり、2024年からはスタジアムシティノース停留場という新たな名称で親しまれています。周辺施設の充実とともに、地域住民や観光客にとって重要な交通拠点となっています。

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