八島有美

八島 有美 (やしま ゆみ)

八島有美は1972年4月13日生まれの神奈川県横浜市磯子区出身の元女子プロボクサーであり、初代JWBC日本フライ級王者として知られています。彼女は身長165cm、体重48kgのスリムな体格を持ち、女子ボクシング界において重要な役割を果たしました。

来歴

下積み時代

若い頃、八島は駒澤大学に在籍中、空手に取り組み始めました。そこで、女子としては唯一の弐段を取得し、横浜北支部に所属していました。卒業後は女優を目指して映画やテレビに出演しましたが、その後、ゴールドジム横浜馬車道でボクシングに転向。1999年11月にはアマチュア大会に出場し、ボクシングデビューを果たします。

プロデビューと初期キャリア

プロとしてのスタートは2000年5月8日、布施雪野との試合でのTKO勝利から始まりました。3戦目で初の国際戦を行い、金仁淑選手からも勝利を収めました。さらに同年、初代日本女子フライ級チャンピオントーナメントに参加し、準々決勝、準決勝を通じて王座挑戦権を勝ち取ります。

初代日本フライ級王者に

2002年2月3日、八島は土田奈緒子を相手に10ラウンドの試合で勝利し、JWBC認定の初代日本フライ級王者となります。しかしその後、4月には現役のミニフライ級王者マーベラス森本に敗れ、7月にはフランスのステファニー・デュカステルと対戦し、腕ひしぎ膝固めで敗れました。続く9月の試合ではアマンダ・ブキャナン相手の試合でTKO勝ちを収めます。

2003年には日韓フライ級スーパーマッチに出場し、現役韓国王者李仁栄との戦いで敗北。11月には猪崎かずみとの初タイトルマッチでドローという結果を残しました。

王座陥落と引退

2004年5月23日、柴田早千予との試合で王座を失い、試合後に急性硬膜下血腫と診断されます。この怪我により選手生命を脅かされ、2005年3月13日には引退セレモニーを開催。その後、WBCからフライ級の女子世界ランキングで10位にランクインしました。

引退後は自身の半生を舞台「ボクサー有美・石の拳」で演じ、さらにJWBC初の公認トレーナーとして後進の指導に携わります。2007年にはキックボクシング「J-NETWORK」の女子部門のイベントプロデューサーに就任しました。現在は「ザ・おやじファイト」の審判としても活動しています。

戦績

八島のプロボクシング戦績は14試合で9勝3KO、3敗2分という実績です。彼女が獲得したタイトルは初代JWBCフライ級王座であり、1度防衛を果たしています。

八島有美は、女子ボクシング界において重要な存在であり、引退後もそのキャリアを生かして多方面で活躍を続けています。

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