八幡 (横手市)

八幡（やわた） - 秋田県横手市の地名

八幡（やわた）は、秋田県横手市に位置する大字の一つで、郵便番号は013-0071です。2020年のデータによると、八幡の人口は1,745人、世帯数は737世帯となっています。このエリアは、旧平鹿郡横手町および朝倉村、八幡村にあたります。

地理

八幡は横手市の中心部にあり、西側には横手地域、東側には朝倉町があります。北側は睦成と接し、南側には三本柳や卸町、横手町が隣接しています。また、北境には横手川から供給される三ノ堰が流れており、国道13号の横手バイパスや奥羽本線が地域を南北に貫いています。近年、国道の西側には新たな住宅が増えており、住宅地の拡張が依然進行しています。

八幡の地域は都市計画区域に含まれていますが、特に用途地域が設定されていないため、多様な用途が可能です。具体的には、国道13号沿いが準工業地域、奥羽本線沿いが第一種中高層住居専用地域に指定されています。

地名の由来

八幡という名称は、古くからこの地域に存在する八幡神社に由来しています。また、小字の「石町」は、八幡字石町の地域にある建石に由来すると考えられています。この建石は高さ約3メートル、幅約1.4メートルもあり、歴史的な価値があります。中世の文献にも「石町」の名前が見られ、少なくとも中世には存在することが確認されています。この建石はかつて横手川が異なる流路を持っていた時代に、船の繋ぎ石や灯台としての役割を果たしていたとも言われていますが、その詳細な経況は不明です。

小字と歴史

2024年時点での八幡の小字情報は、秋田地方法務局やデジタル庁のデータに基づいて整理されています。八幡の歴史は、1647年の『出羽国知行高目録』において紹介されており、当時の村高は1,130石を超え、地域で最も豊かな村として知られていました。また、村の名は古くからの八幡神社に由来することが記録されています。

1868年に施行された町村制により、周辺の村々が合併し朝倉村が形成され、八幡村はその一部となりました。1933年に朝倉村は横手町に編入され、八幡は「横手町大字八幡」となります。1951年には横手市が施行され、八幡もその一部として市制に組み込まれました。

交通と施設

八幡の交通状況について、鉄道は地域の東側を通る奥羽本線がありますが、駅はありません。そのため最寄りの横手駅を利用することになります。また、バス路線は2023年9月30日まで羽後交通の角間川線が通じていましたが、その後は町内にバスの便はなくなりました。

道路インフラとしては、国道13号の横手バイパスおよび秋田県道71号大曲横手線が周辺を貫通しています。

地域の特徴的な施設には八幡神社があり、例祭が9月15日に行われます。この神社は宇佐八幡宮から分霊を受けたとされています。他にも横手市立横手北小学校や横手学校給食センターなど教育関連の施設が充実しています。

まとめ

このように八幡は、豊かな歴史と地理的特性に恵まれたエリアであり、今後も住宅地としての発展や地域コミュニティの維持が求められる地域です。

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