八本松町宗吉

八本松町宗吉(はちほんまつちょうむねよし)



八本松町宗吉は、広島県東広島市に位置する大字です。全域で住居表示は実施されていません。

概要



八本松地区の北西部に位置し、町内には在日米軍の川上弾薬庫があります。そのため、立ち入りが制限されている区域が多く、実際に人が居住できるエリアは限られています。特筆すべき点として、町域が二つに分断された飛地となっていることが挙げられます。

地名の由来は、南北朝時代に宗良親王がこの地に逃れ、難を逃れたという伝承に由来します。かつては川上村に属していました。

沿革



1889年明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、宗吉村を含む5つの村が合併し、川上村が発足。宗吉村は川上村の大字「宗吉」となりました。
1940年昭和15年)- 海軍が町内の中心部の土地を買収し、弾薬庫を設置。これにより、51戸の住民が立ち退きを余儀なくされました。
1956年昭和31年)9月1日 - 川上村、吉川村、原村が合併し、八本松町が発足。宗吉は八本松町大字となりました。
1974年昭和49年)4月20日 - 八本松町が周辺の3町と合併し、東広島市が誕生。宗吉は「八本松町宗吉」として東広島市大字となりました。
1996年(平成8年)12月2日 - 町内の一部が分離し、八本松飯田となりました。
2011年(平成23年)10月31日 - 町内の一部が分離し、八本松西となりました。この分離により、町域が南北に分断される形となりました。

交通



鉄道



町内にはJR山陽本線が通っていますが、駅はありません。最寄りの駅は八本松駅です。

バス



町内を走るバス路線はありません。ただし、芸陽バスの「宗吉」「宗吉東」バス停は、八本松西に位置していますが、町境に近いため利用可能です。

道路



一般
道2号
東広島バイパス道2号バイパス):町内区間はほぼトンネルです。
主要地方道
広島県道46号東広島白木線
広島県道83号志和インター線

施設



川上弾薬庫
ひがしひろしま霊苑

学区



東広島市立の小・中学校に通う場合、学区は以下の通り分かれます。

川上小学校 → 磯松中学校
八本松小学校 → 八本松中学校

世帯数・人口



2024年(令和6年)10月末時点での世帯数は369世帯人口は941人です。

面積



2020年時点での面積は3.349037859平方キロメートルです。

参考文献



角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 34(広島県)』角川書店、1987年3月。ISBN 4-04-001340-9。
地名情報資料室 編『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年9月。ISBN 4-490-10280-1。

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