八部

八部（はちぶ）について

「八部」は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典では214部首のうち12番目に位置づけられています（2画の部首としては6番目）。

概要

「八」という漢字は、人が別れて背を向け合う姿を象ったものとされ、「分かれる」という意味を表します。数字の8という意味は、後に仮借によって生じたものです。

部首として使われる際には、多くの場合、漢字の冠の位置に置かれます。その際、「兼」のように上が広く下が狭い形に変化することがあります。

八部は、「八」を構成要素とする漢字を収録するとともに、「八」の字形を筆画として持つ漢字も収録します。その中でも、「共」や「兵」のように、漢字の脚の位置で「一」の筆画の下に「八」があるものが多いですが、これは「廾」（キョウ）の変形であり、「両手でささげる」意味を表します。

書体によっては、右側の払いの部分に横棒（屋根、または筆押さえとも呼ばれる）が付くことがあります。これは通常、デザインの差とされることが多いですが、辞書によっては、横棒があるものを旧字体、無いものを新字体として区別しているものもあります。

数字においては、二以外の四、六、八の偶数に使われており、2等分できる数字として用いられています。

片仮名の「ハ」は、ほぼ同じ形をしていますが、それは漢字の「八」から作られたためです。

部首の通称

日本：はち、はちがしら、は
中国：八字頭、八字底
韓国：여덟팔부（yeodeol pal bu、やっつの八部）
英米：Radical Eight

部首字

八

中古漢語

広韻 - 博抜切
詩韻 - 黠韻、入声
三十六字母 - 幫母

現代漢語

普通話 - ピンイン：bā 注音： ㄅㄚ ウェード式：pa1
広東語 - Jyutping:baat3

日本語

音：ハチ（呉音）
訓：や

朝鮮語

音：팔(pal)
訓：여덟（yeodeol、八つ）

例字

八、公、兼
共、兵、具、其
六、典、冀
䒑（読みはない）
興（辞書によっては臼部）
四→囗部

八部の画数が最大である漢字

* 𠔻（読み方は「せい」）

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