公共電視台

台湾公共電視台（PTS）について

台湾公共電視台（こうきょうでんしたい、略称：公視、PTS）は、台湾の公共電視文化事業基金会が運営する地上波テレビ放送局です。英語では「Public Television Service」と表記され、日本では「台湾公共テレビ」として知られています。台湾公共放送グループ（TBS）の傘下にあり、本部は台北市内に位置しています。

運営と財源

公視は、民放と異なり、視聴者からの受信料ではなく、中華民国行政院からの交付金と自主財源によって運営されています。政府からは毎年多額の交付金が支給されていますが、制作費は慢性的に不足しており、2024年からは交付金の上限額が撤廃され、毎年の業務計画に応じた支給へと変更されました。主な自主財源には、以下のようなものがあります。

企業の賛助: 企業からの賛助金を受け入れ、番組の終わりに「（企業名）協賛」といったクレジットを流しています。賛助金額に応じて、クレジットの表示時間や放送時間帯が異なります。
個人からの寄付: 「公視の友」という後援会を組織し、会員からの寄付を募っています。寄付額に応じて「賛助会員」「栄誉会員」といった会員資格が付与されます。

歴史

公視の設立は、1980年代の行政院長の提案から始まりました。1984年には「公共電視番組制作小組」が設立され、試験放送を経て、1998年7月1日に正式に開局しました。その後、地上デジタル放送への移行や、公共放送グループの設立など、様々な変遷を経て現在に至ります。

1980年: 行政院長が公共放送局の設立を提案
1984年: 行政院新聞局が「公共電視番組制作小組」を設立
1984年5月1日: 初の番組「大家來讀三字經」を放送
1991年: 「中華民国公共電視台準備委員会」を設立し、試験放送を開始
1997年5月31日: 「公共テレビ法」が成立
1998年7月1日: 公共電視文化事業基金会設立、正式開局
2004年7月1日: 地上デジタル本放送開始
2006年7月1日: 台湾公共放送グループを立ち上げ

チャンネル

公視は、複数のチャンネルで多様な番組を放送しています。

公視 (主チャンネル): 総合的な番組編成
公視台語台: 台湾語による放送
公視3台（PTS3）: スポーツ、教養、外国語番組などを放送

主な番組

公視では、メジャーリーグ中継をはじめ、国内外のドラマ、ドキュメンタリー、教育番組など、幅広いジャンルの番組が放送されています。過去にはNHKドラマも放送されていましたが、近年では英国や米国のドラマが中心となっています。

メジャーリーグ中継: 主にヤンキースの試合を放送
海外ドラマ: イギリスやアメリカのドラマを放送

姉妹局

各国の公共放送局と姉妹局の関係を結び、国際的な連携を積極的に行っています。

関連項目

テレビ局一覧
大科学実験: NHKの科学実験番組。国際共同制作にも参加
路〜台湾エクスプレス〜: NHKと共同制作したドラマ

外部リンク

你的公共電視 - Taiwan Public Television Service Online: 公式サイト
公視 PTS 台灣 - Youtubeチャンネル
公視台語台 - 公視台語台のYoutubeチャンネル
小公視 - 小公視のYoutubeチャンネル

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