六地蔵 (宇治市)

六地蔵（ろくじぞう）

歴史

六地蔵の地名の由来は、平安時代の仁寿2年（852年）に小野篁が、一本の桜の木から6体の地蔵菩薩像を彫り、紀伊郡木幡の里の大善寺（現在の京都市伏見区）に祀ったことに始まります。この地蔵菩薩像を祀ったことから、大善寺の周辺は六地蔵村と呼ばれるようになりました。

明治22年（1889年）の町村制施行により、山科川以西は紀伊郡堀内村大字六地蔵となり、その後、昭和6年（1931年）に京都市に編入され、この地名は消滅しました。一方、山科川以東は宇治郡宇治村の一部となり、現在の宇治市六地蔵の地名として残っています。

地理

六地蔵は、京都市伏見区との境界を成す山科川沿いに位置しています。かつて山科川は、現在のような堤防が整備されておらず、周辺地域は水害の被害を度々受けていました。昭和40年代になってから堤防が築かれ、京阪宇治線の線路も堤防上に移設されました。

山科川が宇治川に合流する地点も、以前は木幡池をはじめとする沼地や湿地が広がる排水不良地帯で、山科川も木幡池に流れ込んでいました。そのため、大正時代から昭和にかけて、度々水害が発生していましたが、淀川水系改修基本計画によって山科川の改修が進められ、水害の危険性は大幅に減少しました。

改修工事後、六地蔵は宇治市と京都市、大津市を結ぶ交通の要所として発展しました。平成に入り、JR奈良線に六地蔵駅が開業、21世紀には京都市営地下鉄東西線も乗り入れ、利便性が向上しています。

世帯数と人口

2019年（令和元年）9月1日時点での世帯数と人口は以下の通りです。

（具体的な数値データは、提供された情報に含まれていないため、ここでは省略します。）

国勢調査による人口と世帯数の推移は、提供された情報に基づいて、それぞれ記録されています。

交通

六地蔵は、主要な府道が交差し、JR奈良線、京阪宇治線、京都市営地下鉄東西線が乗り入れる、宇治市北部の交通の要所となっています。特に、京都市営地下鉄東西線は、京都市外に乗り入れる唯一の路線として知られています。

鉄道

西日本旅客鉄道（JR西日本）奈良線：六地蔵駅
京都市営地下鉄東西線：六地蔵駅
京阪電気鉄道宇治線：六地蔵駅（所在地は京都市伏見区）

主要道路

京都外環状線
京都府道7号京都宇治線（一部区間で外環状線と重複）
京都府道36号大津宇治線（奈良街道）

バス

京都京阪バス
京阪バス

その他

郵便番号は611-0001で、宇治郵便局が管轄しています。

六地蔵は、歴史的な背景と交通の便の良さから、多くの人々にとって重要な場所となっています。

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