共和バス

合資会社共和バスについて

合資会社共和バスは、沖縄県宮古島市の伊良部島に本社を置くバス会社です。主に伊良部島内各地と、伊良部島と宮古島を結ぶ路線バスを運行しており、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

概要

共和バスは、伊良部島内における主要な公共交通機関として、路線バスと貸切バスの事業を展開しています。従業員数は2018年3月時点で7名と小規模ながら、地域に密着したサービスを提供しています。

1958年に丸勝バスと渡久山バスの2社が島内でバス運行を開始し、その後合併して現在の共和バスが設立されました。バス事業の免許取得は1963年5月2日です。

しかし、近年は利用者数の減少が深刻化しており、2002年度から2005年度の3年間で利用者数が半減するなど、経営状況は厳しい状況にあります。2005年度には約1,445万円の赤字を計上し、2008年には15年ぶりとなる運賃改定（値上げ）を実施せざるを得ない状況でした。

2011年度には約1,200万円の赤字を計上し、宮古島市からの補助金で運営を維持しています。

2015年1月31日に伊良部大橋が開通したことにより、翌2月1日から定期航路の代替として、伊良部島内の既存路線を延長する形で、佐良浜港から宮古島の平良港までの区間を新設しました。この時、宮古島内で路線バスを運行する宮古協栄バス、八千代バスも平良港に乗り入れ、平良港で3社のバス路線が乗り換え可能となりました。2021年1月4日からは、発着点が平良港から宮古島市役所に変更されています。

車両については、2018年3月時点で大型バス6台が在籍していましたが、2021年8月現在では、中型車2台、小型車3台となっています。

運行路線

現在、共和バスが運行している路線は、伊良部佐良浜経由平良線（系統番号7番）の1路線のみです。伊良部大橋開通前は佐良浜港で高速船との接続を考慮したダイヤを組んでいましたが、現在は全便が宮古島の平良中心部まで運行しています。

主なルートは以下の2種類です。

上里商店回り: 宮古島市役所を起点とし、宮古島市街地、伊良部大橋を渡り、佐良浜を経由して島内を横断、佐和田車庫に至ります。
主な経由地: 宮古島市役所 - 警察署前 - ツタヤ前 - 宮古郵便局前 - くらはし病院前 - 宮古高校前 - アツママー前 - 沖銀前 - A&W前 - 実業高校前/宮古病院前 - ファミリーマート宮古久貝店前 - カーサーフェリーチェ前 - ドリームキャッスル前 - みやげ品店ふるさと（佐和田車庫行きのみ停車） - 佐良浜港 - 佐良浜石油前（宮古島市役所行きのみ停車） - 大主神社前 - JA佐良浜店前 - 上里商店前 - 徳洲会病院前 - 高校入口 - 伊良部公民館前 - ダキフガー - 渡久山商店前 - 仲地入口 - 国仲公民館前 - ヤング理髪店前 - 伊良部小学校前 - ダキヤー - 長浜多目的施設前 - スーパーみなみ - 佐和田車庫
結の橋学園回り: 宮古島市役所からJA佐良浜店前までは上里商店回りと同一経路を通り、結の橋学園を経由した後、佐和田車庫に至ります。
主な経由地: 宮古島市役所 = JA佐良浜店前 - 結の橋学園前 - 徳洲会病院前 = 佐和田車庫

※「=」は上里商店回りと同一経路の区間を示します。

上里商店回りは県道90号、市道、県道204号を経由し、主に午後の市役所行きと午前中の市役所発の便が利用します。一方、結の橋学園回りは、通学の利便性を図るため、結の橋学園を経由する便で、主に午前の市役所行きと午後の市役所発の便が利用します。

どちらのルートも、平良市街地では宮古病院または宮古実業高校を経由します。

2019年に下地島空港旅客ターミナルが開業しましたが、宮古島との連絡バスは共和バスではなく、宮古協栄バスと中央交通が運行しています。

まとめ

共和バスは、伊良部島の住民にとって必要不可欠な公共交通機関です。しかし、経営状況は厳しく、今後も地域住民の足を守るために、様々な課題に取り組んでいく必要があります。

関連情報

公式サイト: 共和バス公式サイト
バスマップ: 宮古諸島のバスマップ - バスマップ沖縄。共和バスを含む宮古島市内全バス路線を掲載。
バスロケーションシステム: BusGO! 宮古島 - 宮古島市内路線バス業者4社共通のバスロケーションシステム。各停留所の時刻表も掲載。

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