共産主義労働者党

共産主義労働者党 (共労党)

共産主義労働者党（きょうさんしゅぎろうどうしゃとう、略称：共労党）は、日本における新左翼党派の一つであり、1966年に設立され、1971年に分裂した。設党当初から多くの学生や労働者が集まり、活発な活動を行っていたが、1971年の内部対立により解体へと至った。

概要

共労党の指導者には、内藤知周や白川真澄、いいだももといった人物が名を連ねていた。また、大衆組織としてプロレタリア青年同盟（プロ青同）、学生組織としてプロレタリア学生同盟（プロ学同）を構え、機関紙『統一』を発行していた。1966年11月に構改派系とソ連派系が統一し、共労党が成立した。結党当初は、ベ平連との関係が深く、様々な活動に参加するメンバーが存在した。

共労党の活動は全国に展開され、特に九州、岡山、京都、大阪、愛知など幾つかの地域を拠点としていた。しかし、1970年の安保闘争に関する総括を巡って党内で対立が生じ、最終的に1971年12月に三つの派閥に分かれて解体した。

分裂と各派

1. 労働者革命派：樋口篤三を中心に形成され、右派と見なされていた。後に労働者党全国委員会へ改名し、機関誌は『革命の炎』であったが、80年代末には自然消滅した。

2. プロレタリア革命派（プロ革派）：白川真澄などが中心となり、中間派とされた。この派閥は共労党の主流となり、正式名称は共産主義労働者党全国協議会であり、機関紙は『統一』だった。

3. 赤色戦線派：いいだももを中心とした左派系で、設楽清嗣や笠井潔らも含まれていた。プロ学同を基盤にし、結成後すぐに活動は停滞した。いいだももは指導を放棄し、その後残ったメンバーは三里塚闘争に関与したが、80年代末には組織として消滅した。

プロ革派の青年組織であったプロ青同は、1978年3月26日に成田闘争において他団体と連携し管制塔を占拠、空港の開港延期に成功した。1996年には「自治・連帯・エコロジーをめざす政治グループ・蒼生」と改称された。

ヘルメットの意味

共労党の学生組織は、初期に日本共産党から脱退した志賀義雄らによって設立された「日本のこえ」の一部に強く結びついていた。1968年から使用していた白いヘルメットは、後に構改派の緑色に変更され、さらに1969年のプロ学同結成に伴い新しいデザインのヘルメットが導入された。このヘルメットは1970年には赤色に変わり、その背景には歴史的な運動の総括が存在するとされている。

また、一つの説によれば、1969年の佐藤首相訪米阻止闘争での悲劇的な事件が影響し、赤色に変更されたとも言われる。このようにヘルメットの色には深い意味が込められており、時代の象徴としての役割も果たしていた。

参考文献

• - 武藤一羊「原点としての朝鮮戦争」
• - 岡留安則vs松岡利康『〔闘×論〕スキャンダリズムの眞相』

外部リンクには、蒼生の公式サイトがあり、役員がグリーンズジャパンに関連する活動にも参加している。

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