兵庫県立人と自然の博物館

兵庫県立人と自然の博物館：人と自然の共生を学ぶ

兵庫県三田市にある兵庫県立人と自然の博物館、通称「ひとはく」は、自然史を専門とする博物館です。その規模は国内の公立博物館の中でも最大級を誇り、広大な敷地と充実した展示内容で来館者を魅了します。

博物館の概要

「人と自然の共生」をテーマに掲げ、展示や研究活動を通じて、自然環境への理解を深めることを目的としています。博物館の職員は、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の教員を兼務しており、研究成果を展示や教育活動に活かしています。また、丹波地域で発見された恐竜化石「丹波竜」の発掘・研究にも深く関わっています。

基本情報

所在地: 兵庫県三田市
テーマ: 人と自然の共生
愛称: ひとはく
特徴: 国内最大級の公立自然史系博物館
活動: 研究、資料収集、展示、生涯学習、シンクタンク
会員: 日本博物館協会、兵庫県博物館協会、全国科学博物館協議会
登録: 博物館法に基づく兵庫県教育委員会登録博物館
運営: 兵庫県直営

開館までの経緯

博物館建設の構想は昭和時代からありましたが、1984年に昆虫コレクションの購入を機に、具体的な動きが始まりました。その後、基本構想委員会の設立を経て、1987年から建設準備が本格化しました。建設地は、博覧会会場であったホロンピア館を改修・増築して活用されました。

開館準備に携わった主な人物

伊谷純一郎（開館準備室長）
河合雅雄（名誉館長、元館長）
岩槻邦男（名誉館長、元館長）
中瀬勲（名誉館長、元館長）

施設案内

博物館は4階建てで、各階ごとに異なるテーマの展示が展開されています。

1階: 地球・生命と大地、共生の森
2階: 水生生物の世界、ひとはく多様性フロア
3階: 兵庫の自然誌、人と自然、ナチュラリストの幻郷、丹波の恐竜化石
4階: ひとはくサロン（図書コーナー、情報コーナー、休憩コーナーなど）

建築概要

設計: 丹下健三
竣工: 1992年
延床面積: 18,951m2

アクセス

鉄道: 神戸電鉄公園都市線フラワータウン駅下車すぐ
バス: 神姫バスフラワータウンセンター下車すぐ
自動車: 中国自動車道・六甲北有料道路神戸三田インターチェンジより10分

※専用駐車場はなし。近隣の駐車場を利用（フローラ88ショッピングセンターの駐車場は条件付きで無料）

周辺施設

フラワータウン
フローラ88ショッピングセンター
三田屋本店 やすらぎの郷
三田サミットホテル

研究活動とコレクション

博物館では、昆虫や植物に関する研究も盛んであり、貴重な標本が多数収蔵されています。特にカミキリムシやクワガタムシのコレクションは、研究者にとっても重要な資料となっています。

関係文献

松田潔・山内健生（2019）「甲虫コレクションガイド 15　兵庫県立人と自然の博物館に収蔵されているカミキリムシ標本の概要」
横川忠司・山内健生（2018）「兵庫県立人と自然の博物館に収蔵されている稲原延夫コレクションのクワガタムシ科標本」

関連施設・情報

有馬富士公園
丹波竜
神戸層群
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

外部リンク

兵庫県立 人と自然の博物館
『兵庫県立人と自然の博物館』 - コトバンク
* 恐竜化石の見られる日本の博物館

兵庫県立人と自然の博物館は、自然と人との関わりを深く理解できる場所です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してください。

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