兵頭雅誉

兵頭雅誉の生涯と業績

兵頭雅誉（ひょうどう まさよ）は、1858年1月20日に伊予宇和島藩士の家庭に生まれ、江戸の宇和島藩邸で育ちました。初名は久太郎で、1870年に父の死去により家督を相続しました。1875年に陸軍士官学校に入学し、1879年には卒業して陸軍少尉に任じられました。ここから彼の軍人としてのキャリアが始まります。

彼の職業人生において特筆すべきは、日清戦争や日露戦争での活躍です。日清戦争では野戦砲兵第三聯隊の第二大隊長として出征し、勲功により功四級金鵄勲章を受けるほどの活躍を見せました。1897年には勲五等を叙せられ、1902年には陸軍大佐に昇進し、従五位を賜りました。

日露戦争が勃発すると、兵頭は野戦砲兵第一聯隊長としてさまざまな戦地で指揮を取り、多くの戦果を挙げました。この功により、彼は功三級金鵄勲章を受章し、1907年には陸軍少将に昇進しました。その後、基隆要塞の司令官や陸軍兵器本廠長などを歴任し、1912年12月には陸軍中将に昇格しました。

また、兵頭は1912年に愛媛県軍人会の発起人として活動に参加し、同年には正四位に叙せられました。1914年には予備役に転じ、その後は宇和島藩主伊達侯爵家の家令としての役割を果たしました。1922年には遊就館長に任命され、3年半在職しながら多くの功績を挙げました。彼の生涯は、まさに明治・大正時代の軍人としての変遷を体現したものでした。

兵頭雅誉は1927年4月1日に70歳で逝去され、その後特旨により勲二等を賜りました。彼の家系には、妻・兵頭榮子と共に多くの子どもがいましたが、長男は早逝し、次男の良吉が家を継ぎました。兵頭雅誉の墓所は青山霊園にあり、戒名は「大量院殿髙岳雅譽大居士」です。また、墓誌は後進の鈴木孝雄陸軍大将によって記されています。

栄典

兵頭雅誉はその生涯において数々の栄典を受けており、以下はその一部です。

• - 1883年5月25日：従七位
• - 1892年5月20日：従六位
• - 1897年10月15日：正六位
• - 1907年12月27日：正五位
• - 1914年6月10日：正四位

このように、兵頭雅誉は母国に尽くし、多大な功績を残した軍人として記憶されています。

もう一度検索