内海進

内海進（うつみ すすむ、生没年不詳）は、日本の昭和期の映画に出演した元俳優、スーツアクターです。

人物

酒屋を営む家に生まれ、親類にはタレントのうつみ宮土理がいます。体を鍛えることを好み、リキ・スポーツパレスでプロレスラーと共にトレーニングに励んでいました。また、自動車競技にも関心があり、同じレースチームに所属していた東宝の俳優がきっかけで、映画『用心棒』（1961年）などの東宝作品に出演するようになりました。

1968年公開の映画『怪獣総進撃』ではキングギドラ、1969年公開の『緯度0大作戦』ではコウモリ人間のスーツアクターを担当しました。『怪獣総進撃』のキャンペーンにも怪獣のスーツアクターとして参加しており、実子の内海敦は、父親が扮する怪獣に抱きかかえられた際の恐怖を述懐しています。

30代の頃に造園業を本職とするため俳優業を引退。その後、糖尿病を発症し入退院を繰り返した後、心不全により亡くなりました。

実子の内海敦は、中学生時代に父親から三船プロダクション内の俳優養成所である「三船芸術学院」への入学を勧められます。しかし、人前で演技をすることに抵抗があったため、入学は見送りました。その後、演技への興味が芽生え、劇団の俳優養成所を経て映画『ゴジラvsメカゴジラ』（1993年）や、テレビドラマ『ウルトラマンガイア』（1998年）などに出演しています。

出演作品

用心棒（1961年）
クレージーの無責任清水港（1967年） - 勘助の子分
100発100中 黄金の眼（1968年） - 部下
怪獣総進撃（1968年） - キングギドラ
緯度0大作戦（1969年） - コウモリ人間

参考文献

『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。

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