内藤政武

内藤政武

内藤政武（ないとう まさたけ、1938年3月31日 - ）は、日本の教育者であり、第26代学校法人学習院院長を務めました。2014年から2020年までの在任期間中、学習院の改革に尽力し、現在は学習院名誉院長の称号を持っています。

生い立ちと家系

内藤政武は、旧挙母藩主・子爵内藤家の14代当主である内藤政恒を父に持ちます。父・政恒は、旧延岡藩主内藤家の当主である内藤政挙の末子です。母は中御門経恭の三女・理子であり、母方の祖父は侯爵中御門経恭、祖母は三井高棟の長女・慶子という名家出身です。また、元外務次官・駐米大使の栗山尚一は従兄弟にあたります。

人物

内藤政武は、学習院大学を卒業した初の学習院長として知られています。「勢いのある学習院」を標榜し、在任中は国際社会科学部の新設をはじめとする数々の改革を推進しました。その手腕は高く評価されています。

学習院院長としての活動以外にも、一般社団法人霞会館常務理事、公益社団法人日本ホッケー協会副会長、公益社団法人日本オリンピック委員会監事、一般財団法人日本スポーツマンクラブ財団理事、公益財団法人日本オリンピック委員会名誉委員など、多岐にわたる役職を歴任しました。

学習院大学政経学部経済学科を卒業後、中等科3年次よりマンドリン演奏を始め、有楽町読売ホールでのコンサートに出演したり、齋藤秀雄の指揮でマンドリン協奏曲を演奏した経験を持ちます。高等科からはホッケー部に所属し、スポーツにも親しんでいました。

2006年には学習院功労章を受章。2011年秋には旭日小綬章、2021年秋には旭日中綬章を受章しています。

略歴

1960年：学習院大学政経学部経済学科卒業
1960年：大和證券入社
1963年：小田急百貨店入社
1990年：学習院評議員（－2001年3月）
1991年：小田急百貨店取締役（－1995年5月）
1992年：学習院理事（－2001年3月）
1995年：小田急百貨店常務取締役（－1997年5月）
1997年：小田急プラネット代表取締役社長（－1999年5月）
2001年：学習院桜友会理事（－2002年9月）
2002年：学習院評議員（－2002年9月）
2002年：学習院常務理事（－2011年9月）
2012年：一般社団法人霞会館常務理事（－2014年9月）
2013年：学習院評議員（－2014年9月）
2014年：学習院院長（－2020年9月）

著書

『内藤実記』（えにし書房、2024年）

外部リンク

学習院長の選任について －学習院大学通信COMPASS vol.75
* これからの学習院について －学習院TIMES

内藤政武は、学習院の発展に大きく貢献した人物として、その名が記憶されるでしょう。

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