内閣府設置法

内閣府設置法について

内閣府設置法（平成11年法律第89号）は、内閣府の設置、任務、所掌事務、および組織に関する事項を定めた日本の法律です。1999年7月16日に公布されました。

概要

内閣府は、中央省[[庁再編]]前の総理府の後継機関として設立されました。再編前は、国家行政組織法の規定に基づいて各府省が個別の設置法を持つ「府省横並び」の関係にありました。しかし、再編後は内閣府設置法のみが国家行政組織法の対象外（同列）とされたため、内閣府は他の省庁よりも上位の機関として位置づけられるという見解があります。

このため、総理府の事務であった「他の行政機関の所掌に属しない行政事務」は、内閣府ではなく総務省が所管することになりました。ただし、この国家行政組織法の対象外という地位は、デジタル庁や復興庁も同様であるため、内閣府が常に上位であるとは言い切れなくなっています。

構成

内閣府設置法は、以下の構成となっています。

第1章 総則 (第1条)
法律の目的を定めています。
第2章 内閣府の設置並びに任務及び所掌事務 (第2条-第4条)
内閣府の設置、任務、および所掌事務について規定しています。
第3章 組織
内閣府の組織について規定しています。
第1節 通則 (第5条)
組織に関する基本的事項を定めています。
第2節 内閣府の長及び内閣府に置かれる特別な職 (第6条-第15条)
内閣府の長である内閣総理大臣や、特命担当大臣などの特別な職について定めています。
第3節 本府
内閣府の本府の組織について規定しています。
第1款 内部部局等 (第16条・第17条)
内部部局について定めています。
第2款 重要政策に関する会議
重要政策に関する会議について定めています。
第1目 設置 (第18条)
会議の設置について規定しています。
第2目 経済財政諮問会議 (第19条-第25条)
経済財政諮問会議について定めています。
第3目 総合科学技術・イノベーション会議 (第26条-第36条)
総合科学技術・イノベーション会議について定めています。
第3款 審議会等 (第37条・第38条)
審議会について定めています。
第4款 施設等機関 (第39条)
施設等機関について定めています。
第5款 特別の機関 (第40条-第42条)
特別な機関について定めています。
第6款 地方支分部局
地方支分部局について定めています。
第1目 設置 (第43条)
地方支分部局の設置について規定しています。
第2目 沖縄総合事務局 (第44条-第47条)
沖縄総合事務局について定めています。
第4節 宮内[[庁]] (第48条)
宮内[[庁]]について規定しています。
第5節 委員会及び庁 (第49条-第64条)
委員会及び庁について規定しています。
第4章 雑則 (第65条-第68条)
その他の規定を定めています。
附則
法律の施行期日などを定めています。
別表
内閣府に置かれる機関などを定めています。

関連項目

内閣法
外局

脚注

該当の情報を参照ください。

出典

該当の情報を参照ください。

外部リンク

* 『内閣府設置法』 - コトバンク

この法律は、内閣府の組織と役割を定める上で非常に重要なものであり、行政機構を理解する上で欠かせない法律の一つです。

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