出雲坂根駅

出雲坂根駅（いずもさかねえき）

出雲坂根駅は、島根県仁多郡奥出雲町八川にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）木次線の駅です。その独特な魅力から「天真名井（あめのまない）」という愛称で親しまれています。

歴史

1937年（昭和12年）12月12日：木次線 八川駅 - 備後落合駅間の延伸に伴い開業。
1971年（昭和46年）10月1日：国鉄職員による乗車券発売と手小荷物取り扱いが停止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
2001年（平成13年）10月1日：CTC化に伴い無人駅化。
2009年（平成21年）10月：駅舎改築工事に伴い旧駅舎が解体。
2010年（平成22年）4月：新駅舎が竣工。

駅構造

相対式ホーム2面2線と側線を有する地上駅で、列車交換が可能です。木次鉄道部が管理する無人駅であり、自動券売機などは設置されていません。下りホーム側に入口があり、両ホームは駅構内踏切で繋がっています。長年利用された旧駅舎は2009年に解体され、2010年4月に現在の新駅舎が完成しました。駅舎外にはトイレが設置されています。

特徴

出雲坂根駅の最大の特徴は、JR西日本管内で唯一現存する「3段スイッチバック」です。急勾配を克服するために設けられたこのスイッチバックは、鉄道ファンにとって見逃せないポイントとなっています。また、駅舎に隣接する「延命水」と呼ばれる湧水も、訪れる人々の喉を潤す名水として知られています。以前は2番（上り）ホームの構内踏切横に位置していましたが、現在は移設されています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。過疎化の影響を受け、乗車人員は減少傾向にありますが、その秘境感あふれる佇まいが多くの人々を惹きつけています。

1984年度：17人
1994年度：31人

駅周辺

駅周辺には、以下の観光スポットや施設があります。

延命水：駅のすぐそばにある湧水。
国道314号：駅の近くを通る国道。
奥出雲おろちループ：全長約7kmのループ橋。
道の駅奥出雲おろちループ：お土産や食事を楽しめる。
奥出雲交通出雲坂根駅前停留所

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
* 木次線：八川駅 - 出雲坂根駅 - 三井野原駅

出雲坂根駅は、その歴史、構造、そして周辺の自然環境が一体となり、訪れる人々に特別な体験を提供する駅です。鉄道ファンはもちろん、自然や歴史に興味のある方にもおすすめのスポットと言えるでしょう。

もう一度検索