函館信用金庫

函館信用金庫（Hakodate Shinkin Bank）

函館信用金庫は、かつて北海道函館市に本店を置いていた信用金庫です。2017年1月23日をもって江差信用金庫と合併し解散しました。存続金庫は江差信用金庫で、合併後の金庫名は道南うみ街信用金庫となりました。旧本店は道南うみ街信用金庫の函館中央営業部となっています。

概要

函館信用金庫は、函館市に本店・本部を置き、函館圏の2市3町（函館市・北斗市・七飯町・木古内町・知内町）に支店を展開していました。北斗市・七飯町・知内町は指定金融機関となっていましたが、函館市においては渡島信用金庫とともに指定代理金融機関となっていました（函館市の指定金融機関は北洋銀行）。

しかし、2007年から2010年まで4年連続で赤字を計上しました。主な要因は、資産査定の厳格化による貸倒引当金の積み増しや中小企業の倒産が相次いだことによるものでした。このため、経営安定度を示す自己資本比率も、2007年3月期の7.91%から2009年3月期には5.67%まで低下しました。

自己資本比率が低下した場合、金融庁からの業務改善命令や資本増強策が必要となる可能性があり、経営に苦しむ状況となりました。

2007年1月には、函館市電の電停ネーミングライツ制度のスポンサー企業となり、魚市場通電停の副呼称に「函館信金本店前」を付けていました。

2017年1月には、江差信用金庫と対等合併し、函館信用金庫は消滅法人となりました。合併後の本部機能は2本部体制となり、現状維持されました。合併後の名称は道南うみ街信用金庫となっています。

合併に伴い、統一金融機関コードは存続庫側の1014に、支店コードは従来の番号に20を足したものに変更されました。本店以外の店舗・支店名は変更されず、口座番号などは原則変更されませんでした。通帳やキャッシュカードはそのまま利用可能でしたが、合併後の明細の印字はエンボスに記載された通りに印字されるため、必要に応じて交換に応じる対応が取られました。

旧本店は、合併後は道南うみ街信用金庫の函館中央営業部となっています。

沿革

1924年7月10日 - 有限責任函館信用組合として設立
1943年7月 - 市街地信用組合に転換、函館信用組合に改組
1951年10月 - 信用金庫に転換、函館信用金庫に改組
[2001年]]3月 - [[スポーツ振興くじ]の支払業務取扱開始
2003年10月14日 - 本部・本店を大手町地区に移転
2017年1月23日 - 江差信用金庫と合併し、道南うみ街信用金庫となる

営業エリア

解散時点では、以下の2市10町を営業エリアとしていました。

函館市
北斗市
七飯町
木古内町
知内町
福島町
松前町
森町
鹿部町
八雲町（ただし、旧熊石町地域を除く）
江差町
上ノ国町

店舗

金庫解散時（2017年1月22日）の店舗は以下の通りです。合併時に全店が道南うみ街信用金庫の支店となりました。

函館市

本店（→道南うみ街信用金庫 函館中央営業部）
ばんだい支店
五稜郭支店
亀田支店
湯川支店
えさん支店
中道支店

北斗市

北斗支店

七飯町

七飯支店

木古内町

木古内支店

知内町

知内支店

閉鎖店舗

松風町支店（1945年5月開店、2005年9月閉店、本店へ統合）
千代台支店（1959年2月2日開店、2010年10月11日閉店、五稜郭支店へ統合）
花園支店（1969年12月24日開店、2011年2月13日閉店、湯川支店へ統合）
弁天支店（1956年6月4日開店、2012年2月19日閉店、本店へ統合）

totoの払い戻し店

[スポーツ振興くじ]当選券の払い戻しは以下の店舗で受け付けていました。

本店
ばんだい支店
湯川支店
北斗支店
七飯支店
* 花園支店でも店舗統合まで取り扱いしていました（継承先の湯川支店は非取扱店だったが、スポーツ振興くじ業務を継承しました）。

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