前原 (船橋市)

前原（まえばら、まいはら、まえはら）

前原は、千葉県船橋市南部に位置する広域地名であり、現行行政地名としては前原西と前原東に分かれています。この地域は、津田沼駅の北側、成田街道沿いに東西に広がっており、大部分が平坦な地形です。住宅地が中心で、南部には津田沼駅北口周辺の商業施設も見られます。

地理

前原は、津田沼駅から北に広がり、成田街道（国道296号）が東西に貫いています。地形は高低差が少なく、住宅地が広がっています。ただし、南部の津田沼駅北口付近は、商業施設やマンションなどが立ち並んでいます。

地価

住宅地の地価は、2014年1月1日の公示[[地価]]によると、前原西2丁目で22万8000円/m²、前原東3丁目で20万円/m²となっています。

歴史

前原は、江戸時代に成田街道沿いに成立した新田村落です。一般的には延宝年間（1673-1681年）に成立したとされていますが、西部の札場集落はそれ以前から存在したという説もあります。摂津国出身の天野四郎兵衛が開墾請負人となり、上東野新助らによって幕府に開墾許可申請が出され、1673年に代官伊奈忠常の検分を経て開村しました。江戸時代には幕府代官領の前原新田と呼ばれましたが、1889年に二宮村の大字となりました。

戦後、現在の前原西は「前原」、前原東は「宇津木堀」と呼ばれていました。1955年に前原町（1～3丁目）が設定され、1969年には住居表示が実施され、新京成線を境に前原西（1～8丁目）と前原東（1～6丁目）に分かれました。

由来

地名の由来は、飯山満から見て「前面にある広い野原」であるとされています。古くは飯山満野と呼ばれていたとも言われていますが、確証はありません。住居表示の読み方は、かつて「まいはらにし」「まいはらひがし」でしたが、2003年4月1日に「まえばらにし」「まえばらひがし」に変更されました。ただし、新京成電鉄前原駅は「まえばら」、船橋市立前原小学校は「まえはら」、船橋市立前原中学校と前原団地は「まえばら」と読みます。

交通

前原地域は、北・中央部に新京成電鉄新京成線前原駅、南東部に同線新津田沼駅、南部にはJR総武線津田沼駅、西部には同線東船橋駅があります。前原駅と津田沼駅（一部が船橋市域）が前原地域に所在します。新京成線はかつて前原駅から京成津田沼駅までのルートを巡り、一時的に「藤崎台駅」という駅が存在したこともあります。道路は国道296号（成田街道）が中心で、東金御成街道も重要な道路です。

前原西

前原西は、前原地域の西側に位置し、前原西一丁目から前原西八丁目までの行政地名があります。郵便番号は274-0825です。

主な施設

JR東日本習志野電車区（1丁目）
船橋市芝山消防署前原分署（1丁目）
東部公民館（船橋市役所津田沼連絡所）（2丁目）
JR総武線津田沼駅（2丁目、習志野市との境界）
津田沼パルコ（2丁目）
東横イン津田沼（2丁目）
津田沼第一生命ビルディング（津田沼郵便局）（2丁目）
船橋市立前原小学校（2丁目）
蓮清寺（4丁目）
前原ひまわり保育園（4丁目）
前原団地（6丁目）
二宮保育園（6丁目）
新京成電鉄新京成線前原駅（7丁目）
前原保育園（8丁目）

前原東

前原東は、前原地域の東側に位置し、前原東一丁目から前原東六丁目までの行政地名があります。郵便番号は274-0824です。

主な施設・公園

いけだ病院（1丁目）
海松台公園（2丁目）
新京成電鉄前原変電所（3丁目）
津田沼自動車教習所（3丁目）
中台幼稚園（4丁目）
前原東郵便局（5丁目）
道入庵（5丁目）
御嶽神社（5丁目）
船橋市立二宮小学校（5丁目）

河川

菊田川水系
田喜野井川（前原東6丁目のみ）
二宮川（前原東5丁目のみ）
海老川水系
前原川（前原西6丁目・8丁目のみ、準用河川）
中野木川（前原西4丁目のみ、境界部分）

関連項目

前原

脚注

* 船橋市議会 平成15年第1回定例会 議案第41号

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