前橋都市圏

前橋都市圏

前橋都市圏は、群馬県前橋市を中心に形成される都市圏です。その経済規模は域内総生産で約5兆2516億円に達し、都市圏人口は約126万人を擁します。これは、北関東においては最大の規模であり、関東地方全体で見ても東京都市圏に次ぐ、非常に重要な地域経済圏となっています。

定義

都市圏の定義はいくつか存在しますが、ここでは一般的な「10% 都市圏」（通勤圏）に基づいて解説します。

10% 都市圏

前橋市を中心市とする都市雇用圏（10%通勤圏）は、2015年の国勢調査で人口126万3034人を抱えています。中心都市は、2010年には前橋市、高崎市、伊勢崎市の3市でしたが、2015年には前橋市と高崎市の2市に絞られています（伊勢崎市は中心都市の扱いから外れました）。

中心となるDID（人口集中地区）の人口は、2000年時点で20万4541人です。

また、前橋市への通勤率が最も高い自治体は吉岡町で、その割合は44.2%に達します。以下は通勤率上位5つの自治体です（2015年国勢調査）。

都市圏の変遷

前橋都市圏は、周辺自治体との合併などを経て、その範囲と構造を変化させてきました。以下に主な変遷をまとめます。

1986年10月1日：赤堀村が町制施行し、赤堀町となる。
1990年4月1日：笠懸村が町制施行し、笠懸町となる。
1991年4月1日：吉岡村が町制施行し、吉岡町となる。
1996年7月1日：倉淵村が倉渕村と改称する。
2004年12月5日：大胡町、宮城村、粕川村が前橋市へ編入される。
2005年1月1日：伊勢崎市、境町、東村、赤堀町が合併し、伊勢崎市となる。
2005年3月28日：藪塚本町が太田市、尾島町、新田町と合併し、太田市となる。
2005年6月13日：新里村、黒保根村が桐生市へ編入される。
2006年1月1日：鬼石町が藤岡市へ編入される。
2006年1月1日：神川町、神泉村が合併し、神川町となる。
2006年1月23日：箕郷町、群馬町、倉渕村、新町が高崎市へ編入される。
2006年2月20日：渋川市、伊香保町、小野上村、子持村、赤城村、北橘村が合併し、渋川市となる。
2006年3月18日：安中市、松井田町が合併し、安中市となる。
2006年3月27日：東村、大間々町、笠懸町が合併しみどり市となる。吾妻町、東村が合併し東吾妻町となる。富岡市、妙義町が合併し富岡市となる。
2006年10月1日：榛名町が高崎市へ編入される。
2009年5月5日：富士見村が前橋市へ編入される。
2009年6月1日：吉井町が高崎市へ編入される。

これらの合併や編入により、前橋都市圏の範囲は拡大し、より強固な経済基盤を築き上げています。

関連項目

両毛
中毛
西毛
太田都市圏
沼田都市圏
本庄都市圏
東国市構想

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