前田 (川口市)

前田（まえだ）

埼玉県川口市に位置する前田は、かつて存在した前田村を起源とする地名です。郵便番号は334-0014で、川口市の中央部に位置する鳩ヶ谷地区に属しています。

地理

前田は、かつての前田村が大字となった地域です。旧芝川の左岸付近に、小字堤外が一部残るのみとなっています。前田西公園は、南鳩ヶ谷地区に位置しています。

歴史

前田の歴史は古く、室町時代には足立郡十二月郷の一部としてその名が見られます。江戸時代には足立郡平柳領に属する前田村として存在していました。当初は幕府領でしたが、1697年（元禄10年）に東叡山寛永寺の寺領となりました。

明治時代に入り、1871年（明治4年）の第1次府県統合により埼玉県に編入され、1879年（明治12年）には北足立郡に属しました。1889年（明治22年）の町村制施行に伴い、前田村は三ツ和村、辻村、里村、浦寺村の飛地と合併して北平柳村となり、北平柳村大字前田となりました。

その後、1901年（明治34年）には北平柳村が鳩ケ谷町に編入され、鳩ケ谷町大字前田となりました。1940年（昭和15年）に鳩ケ谷町が川口市に編入され川口市大字前田となりましたが、1950年（昭和25年）に川口市から分離し再度鳩ケ谷町大字前田となりました。1967年（昭和42年）には鳩ケ谷町が市制を施行し鳩ケ谷市となっています。

1965年（昭和40年）には、大字前田の大部分が南三〜七丁目（現南鳩ヶ谷三〜七丁目）となり、1968年（昭和43年）には一部が辻の一部と併合して南八丁目となりました。1973年（昭和48年）には、大字前田の一部が緑町（現鳩ヶ谷緑町一丁目）の一部となっています。

そして2011年（平成23年）に鳩ケ谷市が川口市に合併したことにより、川口市大字前田として現在に至っています。

施設

はとがや南マンション
南鳩ヶ谷ポンプ場

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。
「前田村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ140足立郡ノ6、内務省地理局、1884年6月。

関連事項

埼玉県第2区

外部リンク

川口市ホームページ

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