加賀本多博物館

加賀本多博物館：加賀藩家老・本多家の歴史と文化に触れる

石川県金沢市に位置する加賀本多博物館は、加賀藩の家老を務めた本多家が代々受け継いできた貴重なコレクションを展示する博物館です。かつて「藩老本多蔵品館」として1973年に開館、一旦閉館した後、2015年4月17日、いしかわ赤レンガミュージアムの一環としてリニューアルオープンしました。石川県立歴史博物館敷地内に隣接する現在の博物館では、より魅力的な展示と充実した施設で、来館者を迎えています。

圧巻のコレクション：約1000点の貴重な品々

博物館には、約1000点もの本多家の所蔵品が展示されています。これらは、主に加賀藩主から拝領した品々で構成され、加賀藩の歴史や文化を知る上で貴重な資料となっています。特に注目すべきは、豊臣秀吉が命名したと伝えられる「村雨の壷」です。初代本多政重が、藩主前田利長から50,000石の加増を辞退した際、代わりに拝領したとされるこの壷は、「五万石の壷」という異名でも知られています。その豪華絢爛な姿は、来館者の目を奪うことでしょう。

その他にも、加賀藩の文化や歴史を物語る数々の美術工芸品、書画、古文書などが展示されており、それぞれの品々から当時の生活や文化を垣間見ることができます。これらのコレクションは、単なる歴史資料としてだけでなく、日本の美術工芸史における重要な遺産としても高く評価されています。

アクセスと開館情報

加賀本多博物館は、金沢駅からバスで約20分の場所に位置しています。「出羽町」または「成巽閣前」バス停から徒歩圏内です。金沢ふらっとバス（菊川ルート）を利用し、「県立美術館」バス停で下車する方法もあります。

開館時間は9:00から17:00までです。休館日は11月から2月の木曜日、年末年始（12月29日から1月3日）です。

周辺環境

博物館周辺には、国立工芸館、石川県立美術館、石川県立能楽堂、本多の森北電ホール、兼六園、中村記念美術館、鈴木大拙館、金沢神社、成巽閣など、多くの文化施設が点在しています。これらの施設を巡ることで、金沢の豊かな文化に触れる一日を過ごすことができます。

まとめ

加賀本多博物館は、加賀藩の歴史と文化を深く理解するための貴重な拠点です。約1000点に及ぶコレクション、そして周辺施設との連携により、金沢観光の新たな魅力を提供しています。歴史好きの方、美術工芸に興味のある方、そして金沢を訪れるすべての方に、この博物館への訪問をおすすめします。

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