加賀美希昇

加賀美希昇（かがみ きしょう）

加賀美希昇（1988年9月5日生まれ）は、神奈川県鎌倉市に生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手でした。彼の青春は、野球に捧げられたものと言えるでしょう。高校時代から投手としての素質を見せ、後に法政大学でもその才能を開花させました。プロに入ってからも、彼のキャリアは様々な挑戦と成果に満ちています。

経歴

プロ入り前

加賀美は、始まりは捕手としてでしたが、桐蔭学園高校に進学すると、投手に転向しました。高校2年生秋からエースとして活躍しましたが、残念ながら甲子園には出場できませんでした。法政大学人間環境学部に進学後、硬式野球部で主力投手としての地位を確立していきました。彼の記録は公式戦での通算40試合、16勝10敗、防御率1.97、223奪三振という素晴らしいものでした。

2010年、加賀美は第5回世界大学野球選手権大会で日本代表に選ばれ、リリーフとして登板し、チームに銅メダルをもたらしました。その才能が評価され、同年のプロ野球ドラフトでは横浜ベイスターズから2巡目で指名を受け、契約金8,000万円で入団しました。

DeNA時代

デビュー年の2011年、彼は即戦力として期待されるも、肘の故障に悩まされ、手術を受けました。それでも、2011年10月19日の阪神タイガース戦で初登板初先発し、6回1失点で初勝利を収めました。その後、2012年には中継ぎ投手とし、三勝を挙げ、特に中日戦での快投が印象的でした。

2013年は期待されながらも調子が上がらず、登板数も限られました。翌2014年は更に厳しく0勝3敗と苦しみ、背番号を21から67に変更します。2015年には一軍登板の機会がなく、球団から戦力外通告を受けました。

DeNA退団後

2015年11月、加賀美は12球団合同トライアウトにも参加し、無安打に抑える成績を残しますが、NPBからの誘いはありませんでした。彼はその後JR西日本硬式野球部に入部し、社会人野球でも活躍しました。2016年にはノーヒットノーランを達成し、これは彼にとって大きな成功の一つとなりました。そして2023年のシーズン終了後、同社の野球部を退部しました。

2024年には古巣のDeNAで指導者や研修講師として活動を開始しています。

選手としての特徴

加賀美の特徴は、腕が遅れて出るオーバースローのスタイルです。このリズムにより、最速153km/hの直球や大きなカーブ、スライダーといった変化球で打者を翻弄しました。彼は特にチェンジアップに自信を持っており、打者に対し予測を困難にさせるボールを投げる能力がありました。

総括

加賀美希昇は、情熱を持ってプロ選手としてのキャリアを積んできました。多くの苦難や挑戦を乗り越えながらも、彼の野球への愛情は変わらず、今後も指導者として次世代を育てる活動をしていくことが期待されます。彼の物語は、野球界での情熱と努力の結晶とも言えるでしょう。

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