化林性偀

化林性偀（けりん しょうえい）は、1596年に中国福建省で生まれ、1667年に72歳で没した黄檗宗の僧侶であり、文人画家です。本名を性合といい、後に性偀と改め、道号を化林と称しました。

来日まで

化林は若い頃、儒学と医学を学びましたが、明朝滅亡後に仏門に入りました。1652年、雪峰山崇聖寺にて即非如一に師事し、出家しました。即非如一が日本に渡ってから8年後の1660年、化林も長崎に渡来しました。

日本での活動

1663年、即非如一が宇治の萬福寺へ移ると、化林は長崎の崇福寺で監寺を務めました。1665年には、即非に招かれ、福聚寺の後堂となります。晩年は崇福寺の第4代住持となりましたが、1667年に亡くなりました。

文人画家として

化林は、文人気質あふれる山水図や墨竹図を得意としました。独立性易と共に、日本における文人画の先駆者として知られています。その画風は、後に蘭谷元定や百拙元養といった日本の僧侶にも影響を与えました。

作品

墨竹図（1666年）

関連事項

黄檗美術
長崎派

参考文献

大槻幹郎著 『文人画家の譜』 ぺりかん社 ISBN 4831508985

化林性偀は、異国の地で仏教の普及に努める傍ら、その芸術的才能をもって日本の文化に貢献しました。彼の作品は、当時の文化交流を示す貴重な資料として、今も大切にされています。

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