北京北西環状線

北京北西環状線は、北京市門頭溝区の三家店駅と昌平区の沙河駅を結ぶ、中国国鉄の鉄道路線です。1971年7月に建設が開始され、1979年12月に開業しました。全長33.3kmのこの路線は、豊沙線の三家店駅から北へ向かい、京包線の沙河駅に至ります。

概要

この路線は、京包線、京通線、豊沙線、京門線といった主要な鉄道路線と接続しており、北京周辺の鉄道網において重要な役割を果たしています。開業当初から貨物輸送を担っていましたが、近年では旅客輸送においてもその役割が拡大しています。

1999年6月25日には、北京鉄路局北京北駅から京包線と北西環状線を経由して三家店駅および西黄村駅に至る観光列車の運行が開始されました。これにより、北京市民や観光客にとって、この路線の沿線地域へのアクセスが容易になりました。同時に京承線と京通線にも観光列車の運行を開始し、観光客の需要に応えました。

2006年5月10日に北京南駅の営業が停止されたことに伴い、北京南発張家口行の7115/7116次列車は、北京北駅発、京包線・北西環状線・豊沙線経由に変更されました。この変更により、北西環状線は旅客輸送の面でも重要な役割を担うことになりました。

2014年には、北西環状線経由で京津冀貨物快運列車（北行X491次、南行X482次）の運行が開始されました。これにより、北京、天津、河北省を結ぶ貨物輸送ネットワークが強化されました。

駅一覧

北西環状線には、以下の駅があります。

三家店駅
軍荘駅
寨口駅
大覚寺無人駅
鷲峰陽台山無人駅
聶各荘駅
鳳凰嶺無人駅
後章村駅
沙河駅

このうち、大覚寺、鷲峰陽台山、鳳凰嶺の各駅は無人駅となっています。

接続路線

各駅では、以下の路線と接続しています。

三家店駅：豊沙線
* 沙河駅：京張都市間鉄道（建設中）、京包線（休止中）、双沙線

特に沙河駅は、建設中の京張都市間鉄道との接続が予定されており、今後の発展が期待されています。また、京包線は現在休止中ですが、将来的な再開も視野に入れているようです。

北西環状線は、北京の西側地域における重要な交通インフラとして、貨物輸送、旅客輸送の両面でその役割を果たしています。今後も、周辺地域の発展とともに、その重要性は増していくことでしょう。

もう一度検索