京通線

京通線について

京通線は、北京市昌平区から内モンゴル自治区通遼市に至る、中国国鉄の重要な鉄道路線です。全長804kmに及ぶこの路線は、北京北駅を起点とする場合は836km、北京駅を起点とする場合は859kmとなります。また、北京駅から京承線と懐范連絡線を経由して通遼へ向かう場合は834kmとなります。

路線の特徴

この路線は、北京の北側に位置する関（長城）の内外を結ぶ三番目の鉄道路線であり、別名「沙通線」とも呼ばれています。全線が非電化の単線で構成されており、その大部分が単線であるため、列車の運行には注意が必要です。

路線の管理は、起点から244.565km地点（隆化駅 - 河洛営駅間）までが北京局の管轄で、それ以降の終点までは瀋陽局の管轄となっています。また、赤峰西 - 赤峰間は赤大白線と、赤峰 - 紅廟子間は葉赤線と、通遼西 - 通遼間は大鄭線との共用区間となっています。

歴史

京通線の建設は1972年10月に着工し、1977年12月に開通しました。その後、1980年5月に正式に開業し、現在に至っています。この路線は、地域経済の発展と人々の移動手段として重要な役割を果たしてきました。

主要駅と接続路線

京通線には数多くの駅が存在し、それぞれの駅が地域を結ぶ重要な拠点となっています。

昌平駅: 京包線に接続
雁棲湖駅（旧・范各荘駅）: 懐范連絡線（懐柔駅への連絡線、全長6.72km）経由で京承線に接続
隆化駅: 承隆線に接続
赤峰駅: 葉赤線、赤大白線に接続
通遼西駅: 大鄭線（大虎山方面）、通遼南線に接続
通遼駅: 通霍線、集通線、通譲線、大鄭線（鄭家屯方面）に接続

特に、昌平駅、赤峰駅、通遼駅は重要な接続駅であり、他の路線への乗り換えが可能です。これらの駅は、京通線を利用する乗客にとって重要な拠点となっています。

駅一覧

以下に、京通線の主要な駅を記載します。ただし、2016年11月以降、北京北駅 - 昌平北駅間は運休中です。

北京北 - 清河 - 沙河 - 昌平 - 昌平北 - 官高 - 興寿 - 平義分 - 北宅 - 雁棲湖 - 懐柔北 - 小水峪 - 黒山寺 - 石塘路 - 燕落 - 兵馬営 - 下河 - 古北口 - 南大廟 - 虎什哈 - 五道河 - 二道溝門 - 平坊 - 灤平 - 窯上 - 張百湾 - 金溝屯 - 梁底下 - 白旗 - 超梁溝 - 隆化 - 河洛営 - 湯頭溝 - 沙坨子 - 張三営 - 東大壩 - 廟宮 - 四合永 - 腰棧 - 広徳号 - 銀鎮 - 紀家溝 - 黄家店 - 朝陽地 - 五十家子 - 楊家営 - 老府 - 中台子 - 牛家営子 - 四分地 - 紅花溝 - 三把火 - 曹家営子 - 北台子 - 赤峰西 - 赤峰 - 赤峰東 - 紅廟子 - 東南営子 - 水地 - 安慶溝 - 風水溝 - 山湾子 - 老哈河 - 小河沿 - 四道湾 - 蓮花山 - 孤山子 - 羊場 - 敖漢 - 三義井 - 新窩鋪 - 四合 - 舎力虎 - ナイマン(奈曼) - 嘎什吐 - 昂乃 - バインタラ(白音他拉) - 黄花筒 - 八仙筒 - 敖来 - 東明村 - 嘎什甸子 - 治安 - 東来 - 瓦房 - 太平荘 - 余糧堡 - 西六方 - 通遼西 - 通遼

結び

京通線は、北京から内モンゴル自治区を結ぶ重要な鉄道路線であり、その歴史と地理的な特徴から、中国の鉄道網において特別な位置を占めています。この路線を利用することで、多様な風景や文化に触れることができ、鉄道ファンにとっても魅力的な路線と言えるでしょう。

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