北京地下鉄8号線

北京地下鉄8号線

北京地下鉄8号線は、中華人民共和国の首都である北京市を走る地下鉄路線です。ラインカラーは緑色（■緑色）で、北京の主要な観光スポットを結ぶ重要な役割を担っています。

概要

8号線は、2008年の北京オリンピック開催に合わせて計画された路線の一つです。当初は、オリンピックの主要会場周辺を結ぶ支線として部分的に開業しました。具体的には、朱辛荘駅から瀛海駅の間にある森林公園南門駅、オリンピック公園駅、オリンピックスポーツセンター駅、そして10号線の北土城駅を結ぶ区間が「五輪支線」として2008年7月19日に開業しました。

当時、テロ対策として、オリンピック・パラリンピック期間中は10号線からの直接乗り換えはできず、選手、関係者、当日のチケット保持者のみがセキュリティゲート経由で無料乗車できるという厳戒態勢が敷かれました。一般開放されたのは、オリンピック終了後の同年9月20日でした。

その後、8号線は段階的に延伸され、2011年12月31日には回龍観東大街駅から森林公園南門駅までの区間が開通。2013年12月28日には、朱辛荘駅から回龍観東大街駅までの昌八連絡線と、鼓楼大街駅から南鑼鼓巷駅までの区間が延伸されました。そして、2021年に中国美術館駅 - 珠市口駅間が開通し、ついに全線が開通しました。これにより、前門大街、王府井、南鑼鼓巷、什刹海といった北京の主要な観光スポットが一本の路線で結ばれることになり、観光客の利便性が大幅に向上しました。

朱辛荘駅と徳茂駅-瀛海駅間は地上駅ですが、その他の駅はすべて地下駅となっています。

路線データ

路線距離（営業キロ）：49.5 km
軌間：1,435 mm
駅数：35駅（起終点駅含む）
複線区間：全線
電化区間：全線（直流 750 V 第三軌条方式）
車両基地：平西府車両段、瀛海車両段

沿革

2008年7月19日：森林公園南門駅 - 北土城駅間（一期区間）開通。
2011年12月31日：回龍観東大街駅 - 森林公園南門駅間（二期区間）開通。
2012年12月30日：北土城駅 - 鼓楼大街駅間（二期区間）開通。
2013年12月28日：鼓楼大街駅 - 南鑼鼓巷駅間、朱辛荘駅 - 回龍観東大街駅間（二期区間）開通。
2014年12月29日：平日朝ラッシュ時の運転間隔を3分30秒から3分15秒に短縮。
2015年12月26日：安徳里北街駅開通。
2018年12月30日：中国美術館駅、珠市口駅 - 瀛海駅間（三期区間）が開通。
2021年12月31日：中国美術館駅 - 珠市口駅間が開通して全通。

使用車両

SFM12型 - 6両編成

かつて使用されていた車両

DKZ15型 - 1期区間開業から2期区間開業まで10号線から拝借。

駅一覧

駅名欄の背景色が駅は未開業の駅であることを表します。

関連項目

* 中華人民共和国の鉄道

もう一度検索