北大西洋条約機構の加盟国

北大西洋条約機構（NATO）の加盟国

北大西洋条約機構（NATO）は、ヨーロッパと北アメリカの国々によって構成される集団防衛組織です。2024年現在、32か国が加盟しています。NATOは、1949年4月4日にアメリカ合衆国を含む12か国が北大西洋条約に署名したことで発足しました。

集団的自衛権

NATOの最も重要な原則は、集団的自衛権です。これは、加盟国が攻撃を受けた場合、他の加盟国がその防衛を支援するというものです。北大西洋条約第5条に規定されており、国連憲章第51条に基づく権利として行使されます。

加盟国の拡大

NATOは、冷戦時代から現在にかけて、その規模を拡大してきました。当初の12か国に加えて、以下の国々が加盟しています。

1952年：ギリシャ、トルコ
1955年：西ドイツ
1982年：スペイン
1999年：チェコ、ポーランド、ハンガリー
2004年：ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、スロバキア、スロベニア、ルーマニア
2009年：アルバニア、クロアチア
2017年：モンテネグロ
2020年：北マケドニア
2023年：フィンランド
2024年：スウェーデン

ソビエト連邦の崩壊後、東ヨーロッパ諸国がNATOへの加盟を希望し、東方拡大が進みました。近年では、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、中立政策をとっていたフィンランドとスウェーデンが加盟しています。

国防予算

NATO加盟国は、国防予算を国内総生産（GDP）の2%以上にすることを目標としています。この目標は、2014年のウェールズ首脳会合で合意され、2022年のマドリード首脳会合で再確認されました。2014年時点では、GDP比2%を達成していた国はわずか3か国でしたが、2024年には18か国が達成する見込みです。

参考文献

外務省欧州局政策課 (2023). 北大西洋条約機構（NATO）について (PDF)
谷口長世『NATO 変貌する地域安全保障』岩波書店、2000年
村上直久『NATO 冷戦からウクライナ戦争まで』平凡社、2022年

関連項目

北大西洋条約機構の拡大
平和のためのパートナーシップ
MNNA

外部リンク

* NATO member countries （北大西洋条約機構公式サイト）

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