北太樹明義

北太樹 明義について

北太樹 明義（きたたいき あけよし）は、1982年10月5日生まれの元大相撲力士です。東京都町田市に生まれ、彼の本名は讃岐 明義（さぬき あけよし）です。相撲界に入る前にはさまざまなスポーツを経験しており、特に水泳やサッカー、柔道などに取り組んでいました。相撲の経験はなかったものの、小学校5年のときに参加したわんぱく相撲全国大会が彼の原点となります。彼の力士としての道を切り開くきっかけは、父の知人を通じて北の湖の巡業に出会ったことです。北の湖から受けた影響を受け、彼は相撲の道を選びました。

入門から現役へ

1998年3月場所で初土俵を踏み、北の湖部屋に所属しましたが、彼の入門当初は周囲の期待に対して自信が持てない状態でした。相撲教習所では通常級生に対して「関取になるとは思わなかった」と言われる中、小野川の厳しい指導を受けて成長していきます。入門初期には、自身が小さいためとにかく「おっつけ」を習うように指導されました。2002年には幕下に昇進し、次第に地位を上げていきます。

2007年には東幕下3枚目となり、晴れて十両に昇進。これは北の湖部屋から9年ぶりの関取誕生を意味しました。十両に昇進した後、彼は幾度かの負け越しを経験しながらも、2008年3月場所で11勝を挙げ、新入幕を果たしました。しかし、新入幕後の活躍は厳しく、連続で負け越しを経験します。

その後、2010年には十両優勝を果たし、再び幕内での地位を確固たるものにしました。特に2013年には東前頭2枚目という高い地位に上昇し、数々の勝利を収めました。しかし、2014年と2015年には怪我に悩まされ、成績が振るわなくなり、2017年には幕下に降格。その後、11月場所で負け越し、同年1月に現役を引退しました。引退後は年寄として小野川を襲名。

現役引退後

引退後、北太樹はYouTuberとしても活動し、幅広いジャンルでのコミュニケーションを楽しんでいます。相撲の解説や生活の一部をビデオ共有するなど、ファンとの交流を深めています。彼の知識を生かし、相撲界の魅力を伝える役割を担っています。

特徴と素質

北太樹の取り口は均整の取れた体格と高い運動神経が特徴で、主に左四つを得意にしつつ、押し相撲でも強さを発揮しました。彼は速度と勝負勘に優れた相撲を見せ、特に立合いのかち上げや猛攻撃は好評を得ていました。しかし、膝の怪我が長引く中、取り組みのスタイルも変わり、少なくとも2011年以降は制約がありました。

エピソードと人柄

彼は、相撲界の仲間やファンとの交流を大切にしており、引退後も多くの場面で人間的な温かさを見せています。2019年には元横綱・稀勢の里の引退相撲で注目を集めました。また公式YouTubeチャンネルの活動を通じ、若い世代や相撲ファンと積極的に関わっており、非常に親しみやすい人物として知られています。これからも彼の活動から目が離せません。

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