北殿駅

北殿駅について

北殿駅（きたとのえき）は、長野県上伊那郡南箕輪村北殿に所在する、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、伊那市駅が管理する無人駅となっています。駅舎は下り線側に位置し、上り線ホームへは構内踏切を渡ってアクセスします。

歴史

北殿駅は、1911年（明治44年）11月3日に伊那電車軌道によって開設されました。当時は「きたとのえき」という読み方でした。その後、伊那電気鉄道への社名変更を経て、1943年（昭和18年）には飯田線の一部として国有化され、鉄道省（後の日本国有鉄道）の駅となりました。この際、「きたどのえき」と呼称が変更されましたが、1956年（昭和31年）に再び「きたとのえき」に戻っています。

1971年（昭和46年）には貨物取扱が廃止され、1984年（昭和59年）には専用線発着の貨物取扱も廃止され、旅客駅となりました。1985年（昭和60年）には無人駅となり、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化に伴い、JR東海の管轄となりました。1989年（平成元年）には列車衝突事故が発生しましたが、1999年（平成11年）には駅舎の改築が行われ、現在に至ります。

駅構造

現在の駅舎は1999年（平成11年）に建て替えられたコンクリート製のものです。以前は開業当初からの木造駅舎が使用されていましたが、改築によって現代的な駅舎に生まれ変わりました。改築当初は屋根の中央部に吹き抜けがあり、村の木であるアカマツが植えられていましたが、後に伐採されています。かつては駅の北西にある大明化学工業本社工場へ続く専用線がありましたが、1984年（昭和59年）に廃止されています。

のりば

駅のホームは、2面2線の相対式ホーム構造です。

利用状況

「長野県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。

2007年度 - 296人
2009年度 - 276人
2010年度 - 269人
2011年度 - 271人
2012年度 - 263人
2013年度 - 281人
2014年度 - 285人
2015年度 - 294人
2016年度 - 287人
2017年度 - 272人
2018年度 - 280人

駅周辺

北殿駅は南箕輪村の中心部に位置しており、村役場の最寄り駅です。駅の東側には天竜川が流れ、自然豊かな環境が広がっています。駅南側の道路を西に進むと、国道153号線に接続します。

バス路線

駅周辺には、南箕輪村の巡回バスである「まっくんバス」が運行しており、北コースと東コースが利用できます。また、伊那市、南箕輪村、箕輪町が共同で運行する試験運行バス「伊那本線」も利用可能です。

隣の駅

飯田線における北殿駅の隣駅は以下の通りです。

■快速（「みすず」含む）：伊那北駅 - （一部田畑駅） - 北殿駅 - （一部木ノ下駅） - 伊那松島駅
■普通：田畑駅 - 北殿駅 - 木ノ下駅

過去には、田畑駅（当時は停留場） - 当駅間に南殿停留場、当駅 - 木ノ下駅間に塩ノ井停留場、久保停留場が存在していました。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

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