伊那北駅
伊那北駅(いなきたえき)は、
長野県伊那市山寺に位置する、
東海旅客鉄道(JR東海)
飯田線の駅です。
歴史
伊那北駅は、
1912年(
明治45年)
1月4日に伊那電車軌道(後の
伊那電気鉄道)の駅として開業しました。当初は
終着駅でしたが、同年5月には路線が延伸し、
途中駅となりました。
1943年(
昭和18年)には
伊那電気鉄道線が国有化され、
鉄道省(後の
日本国有鉄道)の駅となりました。
1984年(
昭和59年)には貨物取扱が廃止され、旅客駅化。
1987年(
昭和62年)の
国鉄分割民営化によりJR東海の駅となりました。その後、
1991年(平成3年)には現在の駅舎に改築され、
1992年(平成4年)には業務委託駅となりました。
2013年(平成25年)には窓口が廃止され、
無人駅となっています。
2014年(平成26年)にはホーム嵩上げや待合室の改築などの改良工事が行われ、現在の形となりました。
駅構造
伊那北駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を有する
地上駅で、
列車交換が可能です。駅舎は単式ホーム側にあり、島式ホームへは構内
踏切で連絡します。1・2番線が本線、3番線が上り副本線です。かつては貨物取扱駅だったため、構内には複数の側線が残っています。駅舎の北側には、かつて
有蓋車用の貨物ホームがありました。
現在は
伊那市駅が管理する
無人駅となっています。
2013年3月までは、東海交通事業の職員が駅業務を担当する業務委託駅で、JR全線きっぷうりばが設置されていました。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|
:- | :-- | :--- | :----- |
1 | 飯田線 | 下り | 飯田方面 |
2 | 飯田線 | 上り | 辰野方面 |
3 | 飯田線 | 上り副本線 | (一部列車のみ) |
利用状況
近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。
(
伊那市統計書より)
駅周辺
駅周辺には、伊那北高校、高遠高校、上伊那農業高校といった学校が点在し、学生の利用が多いのが特徴です。また、観桜シーズンには
高遠城址公園へのアクセス駅として賑わいます。
隣接する
伊那市駅とは徒歩15分ほどの距離にあり、市街地が連続しています。
駅周辺の主な施設は以下の通りです。
長野県道146号南箕輪沢渡線
ジェイアールバス関東中央道支店
ファインデイズホテル
南信森林管理署
八十二銀行伊那北支店
アルプス中央信用金庫伊那北支店
伊那中央病院
伊那市社会福祉協議会
福祉まちづくりセンター「ふれあいーな」
上伊那口腔保健センター
伊那市保健センター
伊那市立伊那小学校
日本年金機構伊那年金事務所
バス路線
駅前にはJRバス関東の高遠線が発着しています。また、伊那バスの伊那市街地循環バスと伊那本線(伊那市街地 - 南箕輪村 - 箕輪町)は駅南方の「伊那北」バス停から発車します。
隣の駅
東海旅客鉄道(JR東海)
飯田線
■快速(「みすず」含む)
伊那市駅 -
伊那北駅 - (一部田畑駅) - 北殿駅
■普通
伊那市駅 - 伊那北駅 - 田畑駅
※国有化前には、伊那市駅(当時は伊那町駅)と当駅の間に、入舟停留場が存在しました。
※1923年(大正12年)までは、当駅と田畑駅(当時は田畑停留場)の間に、山寺停留場、御園停留場、神子柴停留場が存在しました。
参考文献
曽根悟(監修)、
朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)「
飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、
朝日新聞出版、2009年7月26日。
関連項目
日本の[[鉄道駅]]一覧
高遠電気軌道