伊那市駅

伊那市駅

伊那市駅は、長野県伊那市荒井に所在する、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。伊那市の中心駅としての役割を担っています。

歴史

伊那市駅の歴史は、1912年（明治45年）5月14日に、伊那電車軌道（後の伊那電気鉄道）が伊那町駅（現在の伊那市駅）を開設したことに始まります。当初は終着駅でしたが、1913年（大正2年）に宮田駅まで延伸されたことで途中駅となりました。

1943年（昭和18年）8月1日には、伊那電気鉄道線が国有化され、鉄道省（後の日本国有鉄道）の駅となります。1952年（昭和27年）には駅舎が改築され、同年7月1日には貨物取扱が廃止され、旅客駅となりました。1954年（昭和29年）11月10日には、伊那市発足に伴い、駅名が伊那町駅から伊那市駅に改称されました。

1971年（昭和46年）12月1日には、荷物扱いが廃止され、自動券売機が設置されました。1976年（昭和51年）には、上下ホーム間の跨線橋が完成し、下りホームには水車が設置されました。1979年（昭和54年）4月1日には、みどりの窓口（現・JR全線きっぷうりば）が開設されました。1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化によりJR東海の駅となりました。

2006年（平成18年）12月6日には、駅弁業者の倒産により駅の立ち食いそば店が閉店、2009年（平成21年）10月29日にはキヨスクも閉店しました。2024年（令和6年）5月8日には、トイレの建て替えが行われ、展望デッキ付きの新しいトイレが供用開始されました。

駅構造

伊那市駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅です。駅舎は1番線側にあり、ホーム間は跨線橋で連絡しています。かつては構内踏切がありましたが、跨線橋の設置により廃止されました。1番線には水車が設置されていましたが、現在は撤去されています。2番線には待合所があります。

駅は直営駅であり、駅長と駅員が配置されています。管理駅として、上片桐駅から宮木駅までの各駅を管理しています。駅にはJR全線きっぷうりばと自動券売機が設置されています。かつては、自動改札機に対応していませんでしたが、現在は磁気券が発行され、自動改札機が利用可能です。

駅周辺

駅周辺には、伊那市の中心部として、商店街や公共施設が立ち並んでいます。駅前には、再開発ビル「いなっせ」や、八十二銀行伊那市駅前支店、伊那大芦郵便局などがあります。また、伊那バスの乗り場もあり、伊那弥生ヶ丘高校や高遠高校の学生が多く利用しています。駅の南西には伊那バスターミナルがあり、高速バスやJRバス関東の路線が発着しています。

伊那市は上伊那地域の中心都市であるため、長野県の行政機関や、裁判所、税務署、検察庁などの国の機関も駅周辺に集まっています。駅裏には、金融機関や伊那市立伊那図書館があり、東へ進むと天竜川や国道153号にアクセスできます。

バス路線

伊那市駅には、市内西循環線（伊那バス）が乗り入れています。また、季節運行のパノラマライナー（JRバス関東）も発着します。伊那バスターミナルからは、高速バスやJRバス関東の路線が発着しています。

その他

漫画『究極超人あ〜る』のOVAには、飯田線を舞台にしたシーンがあり、伊那市駅も登場しています。2012年からは、作中の登場人物が行っていたように、田切駅から伊那市駅までを自転車で走破するイベントが開催されています。

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

飯田線

■快速（「みすず」含む）：沢渡駅 - （一部下島駅） - 伊那市駅 - 伊那北駅
■普通：下島駅 - 伊那市駅 - 伊那北駅

※国有化時は、伊那市駅 - 伊那北駅間に伊那入舟停留場、伊那市駅 - 下島駅間に小黒停留場がありました。

脚注

出典：JR東海:駅構内図
伊那市統計書

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

伊那市駅 - 東海旅客鉄道

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