北浜駅 (北海道)

北浜駅（きたはまえき）

北浜駅は、北海道網走市北浜に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）釧網本線の駅です。駅番号はB76。オホーツク海に面したロケーションが魅力で、多くの観光客が訪れます。

歴史

1924年（大正13年）に開業した北浜駅は、かつては貨物や荷物の取り扱いも行っていましたが、1980年代に廃止されました。1984年（昭和59年）からは無人駅となり、簡易委託化されました。

1980年（昭和55年）には、19代駅長が待合室にらくがき帳を設置。その後、「オホーツク海に一番近い駅」の看板設置や、記念品として貝殻にペイントした「通行証」を配布するなどのユニークなサービスが始まり、観光客が増加しました。無人駅化後も、旧駅長室に軽食喫茶店「停車場」が入居し、切符販売代行とともに、これらのサービスが引き継がれました。


年表

1924年（大正13年）11月15日：国有鉄道の駅として開業
1982年（昭和57年）9月10日：貨物取扱い廃止
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取扱い廃止
1984年（昭和59年）3月1日：駅員無配置駅となり、簡易委託化
1986年（昭和61年）7月15日：喫茶「停車場」が開業
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となる
2002年（平成14年）2月1日：構内に展望台を設置


駅名の由来

開業当時、所在地は濤沸（とうふつ）村でしたが、既存の駅名（十弗駅）との混同を避けるため、「北見（北見国）の浜にあたる」という意味で「北浜」と名付けられました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームの長さは約4両分。知床斜里駅が管理する無人駅となっています。

駅舎内には、喫茶店「停車場」があります。店内は、旧型客車で使用されていた椅子や網棚が再利用され、レトロな雰囲気が漂います。窓からはオホーツク海を一望でき、旅の疲れを癒すことができます。待合室の壁面には、訪れた人々が残した名刺や切符が所狭しと貼られています。

駅舎の網走寄りには、流氷見学用の展望台が設置されています。

利用状況

近年は観光客の利用が中心となっています。

駅周辺

駅周辺には、国道244号線、濤沸湖、白鳥公園、北浜郵便局、JAオホーツク網走北浜支所、網走市立白鳥台小学校、セイコーマート北浜店などがあります。

国道244号
濤沸湖
白鳥公園
網走警察署北浜駐在所
北浜郵便局
オホーツク網走農業協同組合北浜支所
網走市立白鳥台小学校
セイコーマート北浜店

ロケ地として

北浜駅は、映画「網走番外地」のロケ地として知られています。その他、ドラマ『みにくいアヒルの子』や中国映画『狙った恋の落とし方。』など、数多くの映像作品に登場しています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線

藻琴駅 (B77) - 北浜駅 (B76) - （臨）原生花園駅 (B75) - 浜小清水駅 (B74)

:原生花園駅停車は4月25日 - 10月31日（一部列車は通年通過）

もう一度検索