北海道中央バス岩見沢営業所

北海道中央バス岩見沢営業所：空知地方南部を支える交通の要衝

北海道中央バス岩見沢営業所は、北海道岩見沢市に所在するバス営業所です。空知地方南部を主な管轄区域とし、岩見沢市をはじめ、夕張市、由仁町、長沼町、美唄市、奈井江町、月形町など広範囲にわたる路線バスネットワークを展開しています。かつては長沼町、栗山町、三笠市、美唄市においてもそれぞれの市町村内路線を運行していましたが、現在は岩見沢市のみで市町村内路線を運行し、三笠市と美唄市には車庫と乗務員が配置されています。

営業所は、岩見沢市内の流通団地入口または緑が丘6丁目停留所が最寄りの場所にあり、空知中央バス岩見沢営業所と併設されています。乗車券は窓口で発売されますが、定期券は事前予約が必要です。

歴史と変遷

1949年9月、岩見沢市5条西9丁目に開設された岩見沢営業所は、その後、1962年7月に岩見沢駅前の有明町へ、1966年3月には再び5条西9丁目へ移転しました。現在の場所へ新築移転したのは1983年10月です。移転後も旧営業所の敷地を操車場として使用していましたが、後に廃止されました。

1996年、新岩見沢ターミナルの供用開始に伴い、停留所名称が「岩見沢駅前」から「岩見沢ターミナル」に変更され、旧ターミナルを発着していた路線も新ターミナルからの発着に変更されました。2003年には、ジェイ・アール北海道バスの空知線・岩見沢線の廃止に伴い、一部路線の改編が行われました。

2005年から2006年にかけては、空知中央バスへの運行管理委託が段階的に進められ、美唄市内線と三笠市内線から撤退。同時に岩見沢市内線の大規模な統廃合が行われました。2010年には路線・停留所の地名表記の統一が行われ、2017年には郊外線と岩見沢市内線の再編、そして系統番号の導入が実施されました。

路線と運行

現在、岩見沢営業所では一般路線バスに加え、都市間高速バスも運行しています。高速バス路線は、札幌と岩見沢を結ぶ「高速いわみざわ号」、札幌と三笠を結ぶ「高速みかさ号」、札幌と栗山を結ぶ「高速くりやま号」などがあります。これらの路線の運行には、空知中央バスが運行管理を受託する委託方式が採用されています。岩見沢市内・郊外の一般路線ではSAPICA等のICカード乗車券は利用できません。

一般路線

一般路線は、岩見沢市周辺の広範囲に路線網を張り巡らせており、月形線、三笠線、岩見沢美唄線、岩見沢長沼線、岩見沢栗山線、岩見沢由仁線などがあります。これらの路線は、地域住民の生活の足として、また観光客のアクセス手段としても重要な役割を担っています。運行経路や本数は、利用状況や道路事情などを考慮して設定されています。

市内路線

市内路線では、かえで団地循環線、日の出台・栄町循環線、鉄北循環線、南町・春日循環線、幌向線、大和線、いわみざわ公園線（旧万字線）などがあり、それぞれ岩見沢市内の主要な地域をカバーしています。これらの路線は、市街地における交通の利便性を高める上で重要な役割を果たしています。路線の開設、廃止、経路変更などは、時代の変化や利用状況などを考慮して決定されてきました。

廃止路線

長年の歴史の中で、利用状況の減少や社会情勢の変化などにより、多くの路線が廃止されてきました。岩見沢市内線、岩桂線、三笠幌内線、桂沢線、南岩線、特急札夕線、茂世丑線、北斗線、栗山・広島線、長栗線、南美唄線、専大線、高速びばい号、高速ゆうばり号、夕張線など、かつては多くの路線が運行されていました。これらの廃止路線は、地域の交通史を知る上で貴重な資料となります。

その他

岩見沢営業所には、岩見沢ターミナルのほか、美唄ターミナル（廃止）、三笠ターミナル（廃止）、栗山総合案内所、長沼ターミナル（移管）などがあります。これらの施設は、路線バスの運行を支える重要な役割を担ってきました。また、駒園8丁目、三笠入口、由仁駅前、南幌ビューローなどの主要停留所も、地域住民の交通利便性を高める上で重要な役割を果たしています。

北海道中央バス岩見沢営業所は、空知地方南部における公共交通機関の中核として、これからも地域住民の生活を支えていくでしょう。

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