北海道千歳北陽高等学校

北海道千歳北陽高等学校

北海道千歳市北陽2丁目に所在する道立高等学校です。生徒一人ひとりの可能性を伸ばし、変化する社会に対応できる人材の育成を目指しています。

沿革

本校の歴史は、1970年に千歳市内で道立高校の新設を求める期成会が発足したことに始まります。その後、1972年12月2日に校名が「北海道千歳北陽高等学校」と正式に決定し、この日が開校記念日と定められました。開校に向けた準備が進められ、翌1973年4月10日に開校式と第一回入学式が挙行されました。開校当初は仮校舎でのスタートでしたが、施設の整備は順調に進み、1975年12月には新校舎への移転が完了。1977年3月には校舎全体が完成しました。以降も、武道場（1978年）、水泳プール（1994年）などが整備され、教育環境の充実に力が入れられてきました。

教育制度についても、時代の変化に対応した改革が進められています。2003年には二学期制が導入され、2011年には普通科にフィールド制が導入されました。そして、2022年には普通科から総合学科へと学科改編が行われるとともに、「アンビシャススクール」として新たなスタートを切りました。これにより、より多様な選択肢の中から生徒が自らの学びをデザインできる体制が整っています。

国際交流も特色の一つで、2002年からはベトナムやカンボジアへの短期海外研修を実施し、国際的な視野を育んでいます。また、地域の大学や専門学校との高大連携、高専連携も積極的に行われています。

教育

本校は、以下のような教育目標を掲げ、生徒の育成に励んでいます。

責任ある選択と正しい行動を通して、しなやかでたくましく生きる人を育む。
夢の実現に向けて、自ら学び考え行動する人を育む。
* 自らを律し、高い志を持って社会の発展に貢献できる人を育む。

総合学科として、進学・就職など多様な進路目標に対応した科目が設置されており、生徒は興味や適性に応じて自由に選択し、自分だけの時間割を作成することができます。キャリア教育にも力を入れており、文部科学省から推進校の指定を受けるなど、生徒の進路実現に向けたきめ細やかなサポートが行われています。

学校生活

年間を通じて、様々な学校行事が実施され、生徒の高校生活を彩っています。4月には入学式や宿泊研修（1年）、7月には学校祭である「北陽祭」、9月には体育祭が行われるほか、見学旅行や職場体験（1年）など、学びと交流を深める機会が多く設けられています。これらの行事は、生徒の自主性や協調性を育む貴重な場となっています。

部活動や同好会、外局活動も盛んです。体育部では、バスケットボール、レスリング、バレーボール、陸上、水泳、バドミントンなどが活動しています。文化部には美術、書道、演劇、創作漫画、写真、ボランティア、科学などがあり、多様な興味に応じた活動が行われています。また、軟式野球、卓球、サッカーなどの同好会や、吹奏楽局、放送局、図書局といった外局も活発に活動しており、多くの生徒が学業と両立しながら充実した高校生活を送っています。

施設とアクセス

本校は、JR長都駅東口から徒歩約24分に位置しています。また、北海道中央バス、千歳相互観光バス、道南バス、富士交通の各社が運行する路線バスを利用することも可能で、「北陽高校前」停留所から徒歩約5分と、比較的アクセスしやすい場所にあります。校舎や体育館、武道場、グラウンド、プールなどの施設が整備されており、教育活動や部活動に利用されています。

著名な出身者

本校からは、小説家の佐藤友哉氏、タレントの矢部美穂氏（中退）、声優の新井田雅樹氏、ファッションデザイナーの伊藤羽仁衣氏、ミュージシャンの宮田まこと氏（KUSU KUSUメンバー）、俳優の赤妻洋貴氏など、様々な分野で活躍する多くの人材を輩出しています。卒業生は同窓会活動を通じて、学校との繋がりを保っています。

北海道千歳北陽高等学校は、地域に根差した教育を展開し、生徒たちが社会で活躍するための力を育む場として、その歴史を刻み続けています。

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